「大河史上初では」と反響大…柴田勝家役・山口馬木也、最期のシーンで心境の変化 “手をつないで”臨んだお市様との絆【豊臣兄弟】

NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で、織田家の重臣・柴田勝家を熱演した山口馬木也(やまぐちまきや)。8月30日放送の第33回「北庄(きたのしょう)城の別れ」で壮絶な最期を迎えた山口が、役作りの裏側や最愛の妻・市(宮崎あおい)とのラストシーンについて語った。

■「最後まで最強の“老害”でいてやろうと…」勝家役勝家役に挑むにあたり、「『最後まで最強の“老害”でいてやろう』と思っていました」と明かす山口。しかし、劇中でのさまざまな出会いと関係性の変化が、その心境を大きく変えていったという。

第32回では、かつての弟分・前田利家(大東駿介)から「親父殿とともに、新しき世を作りとうございました!」とぶつけられ、第33回では妻・市(宮崎あおい)との最後の食事をともにした。

「第33回の最後の食事シーンで、とても幸せな気持ちになったんです。そのとき自然と、『もう自分は最前線に立つ人間ではない』『次の世代にバトンを渡さないといけないんだ』という心境になりました」と山口。「わしは、織田家家老、柴田勝家じゃ」というセリフに象徴されるように、最後まで織田家への忠義を貫き通した生き様を振り返った。

■ 当初は別行動の予定…宮崎あおいと「手をつないだ」殺陣の裏側特に視聴者を驚かせたのが、最愛の妻・市との最期の場面だ。天守に追い詰められるなかでの殺陣のシーンについて、山口は演出陣とのやり取りで生まれた意外な変更点を明かす。

「当初は勝家がお市様を安全な場所へ避難させ、1人で立ち向かう流れだったんです。けれど演出の方の熱い思いをうけて、このシーンで初めて勝家とお市様が手をつなぎ、その手を離さないまま立ち回ることになりました」。

手をつないで殺陣に臨んだことで、演じ手としても特別な感情が芽生えたという。「演じていて不思議だったのは、勝家がお市様に守られているような感覚になったことです。勝家はお市様を守ろうとしていますが、逆に自分も守られていることが、つないだ手から自然と伝わってきまして。宮崎さんとお話しする機会があれば、きっと『そうですね』と言ってくださる気がします」と、深く心を通わせた共演を語った。

さらに、天守から身を投げるラストシーンに向き合うにあたり、生前に訪れたゆかりの地での実感が大きな支えになったという。「以前、勝家とお市様がともに眠るお墓を訪れたときに『この2人はずっといられるんだ』と感じたんです。役としての思いとはまた別の話になりますが、俳優としてはそうした感覚も大切にしています」と明かした。

■ 仲野太賀&池松壮亮への「強い嫉妬心」が役の原動力に劇中では対立する立場となった主人公・小一郎(秀長)役の仲野太賀、そして秀吉役の池松壮亮。若き才能あふれる2人との長期間にわたる共演について、山口は“嫉妬”という意外なワードで感謝を表現した。

「小一郎役の仲野太賀さんは人をお芝居で感動させる方。秀吉役の池松壮亮さんもとてもすてきな方で、いつも現場全体のことを考えてくださり、その姿勢にたくさん救われました」とリスペクトを寄せたうえで、「そんな2人と向き合う中で、どうやったら勝家として彼らを憎めるだろうかと考えたときに、彼らの才能に強く嫉妬していることに気づいたんです」と告白。

「『こんなにすごい芝居ができるなんて、腹が立つな』って(笑)。それが最初の役作りのきっかけとなりました」と明かし、「そこから一緒に時間を重ねて、最後には彼らにバトンを渡そうという思いに、素直にたどり着くことができました。これからも、2人には思い切り駆け抜けてもらいたいですね」と、次世代を担う“豊臣兄弟”へ温かいエールを送った。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分から放送中。

(Lmaga.jp)

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