渋滞ができるほど盛況……兵庫にしかないスーパー 新店では人気ベーカリーも出店、SNS歓喜「嬉しい!」「めっちゃすごすぎる!」

今年3月末に西宮へ初出店した、兵庫県西部(播磨エリア)を中心に県内展開するスーパーマーケット「ヤマダストアー」(本部:兵庫県揖保郡)。パン好きから注目を集める人気ベーカリー「パンネル」が出店し、想定以上の売上となっている。

播磨地区からスタートしたヤマダストアーは、地元のお店や生産者の商品をセレクトして紹介するほか、美味しさと安全性に配慮した商品を生産者とともに継続開発する商品構成が特徴だ。店頭に並ぶ商品は普通のスーパーで見かけないものばかりで、「一般的なスーパーにある商品がほとんどない」という一風変わった店づくりを行っている。

そんな同店は開店以来、周辺に渋滞ができるほど連日大盛況。買い物客の目当ての一つが、同店のパンだ。阪神間で絶大な支持を誇る「パンネル」が出店している。

西宮店のオープンに先駆けてベーカリーパートナーを探していた際、社内の宝塚出身社員が「パンネルしかない」と強く推薦。さらにはバイヤーがその美味しさに惚れ込み、何度も話し合いを重ねた末に、念願の出店が実現した。

SNSでも「愛されているパンネルさん、嬉しい!」「めっちゃすごすぎる!」「宝塚にいた頃よく買っていましたが、西宮に引っ越してからは食べられていませんでした」など、念願のオープンを歓迎するコメントが殺到。

今回、パンネルを運営する「一麦(いちむ)」の常務取締役・羽鹿元修(はじかもとのぶ)さんに、お話をお伺いした。

パンネルの創業は1982年(昭和57年)、羽鹿さんの父・代表取締役の羽鹿正紀さんが、宝塚の小林に小さな町のパン屋を開店したことに始まる。現在は創業時の店舗はなく、宝塚市内に4店舗、この度「ヤマダストアー西宮店」のオープンに合わせて5店舗目となる「パンネル 西宮店」が誕生した。

創業から約5年後に、「もっと美味しい食パンが作れへんかな」と考えた正紀さんが、当時はまだ珍しかった「湯種」の製法を食パンに応用。湯種製法とは、小麦粉に熱湯を加えてこねて寝かせて湯種を作り、パン生地に加えてパンを作る製法のこと。

試行錯誤の末に完成した湯種食パンは、もっちりしながらしっとり。湯種を加えた水分が多い生地は機械に通せないため、生地を丸めるのも手作業。各店で1斤入りが250~350袋程度売れるので、相当数を手で丸めていることになる。

だからこその味と食感が「食パンはパンネルが一番おいしい」と、地元の人たちから支持され、40年以上にわたり愛され続けている。価格は1斤313円(2026年7月現在)と、日々のパンとしてありがたい金額に抑えられているところもポイントだ。

ヤマダストアー西宮店に並ぶパンは、この看板商品の食パン以外は、ほとんど西宮店限定のオリジナル。同じ惣菜系のパンでも、フィリングを変えたり、重量を変えたりしているほか、メロンパンにおいては表面(皮)部分を新しく開発したそう。

出店するにあたって気づきも…それは「明太フランスパン」に使う明太子だ。「明太子は国から認められているタール系色素を使用して赤みを出している商品が一般的ですが、ヤマダストアーさんでは使用を控えている添加物にあたるため、味を落とさずに代わりになる明太子を探し、商品化することに奔走しました」と、羽鹿さんは今回の出店にあたり奔走したエピソードを語ってくれた。

さらには、「うちのパンでタール系色素が入っていたのは明太フランスだけだったのですが、今回の“新しい”明太フランスがうまくいったことで、他店舗も同様にできないか相談しているところです」と、出店がきっかけで、会社として新たな取り組みも生まれた。

パンネルでは保存料など使わずに、できるだけ安全で美味しいパンを作ってきた。それでもヤマダストアーに出店することで、「あらためて添加物について考えるきっかけになった」と羽鹿さん。

ヤマダストアー西宮店がオープンして5カ月、今感じていることを羽鹿さんに尋ねると、「想像以上に、お客さまの熱量がすごいということですね。ヤマダストアーさんも、たかがパン屋1店舗がここまで売り上げるとは思われていなかったと思うのですが、僕らもこんなに売り上げるとは思っておりませんでした」と驚く。

ヤマダストアー西宮店の営業時間は9時から23時、阪神西宮駅から徒歩13分。

取材・写真・文/太田 浩子

(Lmaga.jp)

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