17年ぶり…アメリカの画家「アンドリュー・ワイエス」の回顧展が大阪で、日本初公開15点を含む約100作品が集結
アメリカの国民的画家、アンドリュー・ワイエスの日本で17年ぶりとなる回顧展が「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で10月3日より開催。日本初公開作品15点を含む約100点の絵画が国内外から集結する。
戦後のアメリカ前衛芸術とは距離を置き、故郷のペンシルヴェニア州と夏を過ごしたメイン州を拠点に、身近な人々や風景を描いたアンドリュー・ワイエス(1917-2009)。1974年に東京と京都で33万人が訪れた日本初の個展以来、日本でも人気が高く、精密な写実性かつ作家の精神性も反映された作風は、20世紀のアメリカ絵画の代表として知られる。
日本では17年ぶり、そして没後初となる同展では、作品に数多く登場する窓や扉といったモチーフを通して「境界」に着目。テーマ毎の5章「光と影」「ニューイングランドの家:オルソン・ハウス」など、アメリカの原風景や人々へのまなざしから、移ろいゆく生の営みとそれに連続する死の影に迫る(会期中、一部展示替えあり)。
また日本初公開作品でも『花びら』や『ヒトデ』など、「窓」が象徴的に描かれたものがあり、それらは単なる隔たりではなく、人や世界をつなぐ象徴として位置づける考察もあるとか。ワイエス夫妻がメイン州で所有していた家の窓が描かれた『乗船の一行』(日本初公開)では、窓の外にヨットの帆が見え、旅立ちを暗示しているかのようだ。
そして、ワイエス作品といえば約30年にわたって描き続けた、メイン州にあるオルソン・ハウスとそこに住んでいたクリスティーナとアルヴァロのオルソン姉弟だ。同展のメインビジュアル『クリスティーナ・オルソン』では、台所の勝手口(外との境界)に座るクリスティーナが描かれており、病により脚が不自由だった彼女だが、ワイエスがその気高い独立心を表現し、陽光と影のコントラストが秀逸な1枚になっている。
さらに、鑑賞後に楽しみたいグッズ売場では、東京・愛知会場で注目された人気キャラクター・スヌーピー(PEANUTS)とコラボしたオリジナルグッズを販売予定(展覧会入場者のみが購入可能)。スヌーピーが犬小屋にワイエスの絵を飾るほどの愛好家という劇中エピソードにちなみ、Tシャツやハンカチ、トートバッグなどが登場する。
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『アンドリュー・ワイエス展』
【期間】2026年10月3日(土)~12月6日(日)※10月5日(月)は休館
【会場】あべのハルカス美術館(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F)
【時間】火~金/10:00~20:00、月土日祝/10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
【料金】一般2200円、大高生1800円、中小生500円
※会期中、一部展示替えあり
文/塩屋薫
(Lmaga.jp)
