智弁和歌山 中谷仁監督「横浜高校さんに上回っているものはない。10回やったら1回しか勝てない。その1回が来た」謙虚な気持ちで織田を攻略

「全国高校野球選手権・準決勝、智弁和歌山7-1横浜」(20日、甲子園球場)

 智弁和歌山が逆転勝ちで、優勝した2021年以来5年ぶりの決勝進出を決めた。打線が最速157キロ右腕、横浜の先発・織田翔希投手(3年)を攻略した。

 準決勝前日の練習では174キロに設定した打撃マシンで練習。中谷仁監督は、この日の試合前には選手へ「これから10年、20年、語り継がれる試合になるかも知れない」と伝えたという。

 ゲキに応えた選手が力を発揮して大勝したが、「横浜高校さんと比べて、我々が上回っているものはない。たまたまこういう流れと展開になっただけです。10回やったら1回しか勝てない。その1回が来たということ。それが高校野球」と話した。

 続けて「うちはチーム的にも上回っているものはないですが、自分とこの選手を見ていたら、何か起こしてくれるような空気は感じていました。負けて当然、失うものは何もない気持ちだったので。選手たちはすごく楽しかったんじゃないですか」と話した。

 試合が大きく動いたのは、0-1の三回だった。先頭からの連打で無死一、二塁とし、4番・山田凜虎捕手(3年)が三塁線を破る同点適時打を放つ。

 さらに続く5番・楠本龍生内野手(3年)が152キロの低め直球を捉えて、右翼席へ豪快な勝ち越し3ランを放った。中谷監督は「(三回の)あのホームランはすごく大きかった。思い切りのいいバッティングができる選手なので、信じていました。とにかく攻めて、攻めて、という気持ちで向かっていきました」と振り返った。

 2021年以来で、PL学園に並んで歴代5位タイとなる4度目の夏の頂点へ、あと1勝。指揮官は「決勝に向けて)野球は水もの。いいコンディション、いい準備をすることだけです」と気を緩める様子はなかった。

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