太賀パパ、『豊臣兄弟!』にサプライズ登場! 中野英雄「ちょっと涙が出てきてしまって…」親子のやり取り語る

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の天下統一を助けた「最高の調整役」の弟・豊臣秀長(小一郎)の活躍を描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。5月31日放送の第21回「風雲! 竹田城」に、仲野太賀の実父の俳優・中野英雄がサプライズで登場。自身初の大河出演に対する思いや、ちょっと感極まったという撮影の様子などを語ってくれた。

■ 「何十年も出たくて仕方なかった」大河ドラマだったが…中野が演じたのは、秀長が初めて大将として城攻めを任され、水の補給路を断つという手段で攻略した「竹田城」の城主・太田垣輝延。

「大河ドラマは、何十年も出たくて仕方なかった」そうで、出演のオファーがあった時は喜びと同時に「僕が出ることによって、物語に集中できなくなったり、見る方に変な先入観を与えてしまったりしないか? と心配で」という気持ちもあったそう。しかし仲野が「いつもと変わらない調子で『やってよ』と言ってくれた」ことで、出演を決めたという。

演じる太田垣輝延は、秀長に城を落とされたこと以外、特に人物像は伝わっていない武将。まずは「小一郎が初めて大将として攻略する竹田城の城主ですから、ある程度インパクトを残さないといけない」というのを念頭に置いて、いろんな人物像を検討したそう。

最終的に「現場で監督さんから『低い声で、ガン! と悪そうな感じでいってください』と言ってもらえたので、それを信じてやらせていただきました」と、現場でキャラを固める形となった。

■「太田垣として『このクソガキ!』と思ったくらい(笑)」 秀長との絡みについて、「親子で真剣に見つめ合って芝居をするのはどうしても最初、照れがあって」と、リハーサルはお互いに、通常の現場とはちょっと勝手が違ったよう。

しかし本番では売って代わって「ビンビン伝わってくるものがありました。目と目があった瞬間は、息子だなんて全く感じず、太田垣として『このクソガキ!』と思ったくらいです(笑)」と、仲野の演技に見事に乗せられたことを語る。

本番を振り返って「お互い一役者として向き合って、きちんと役者同士の対話として芝居ができたことが、すごく嬉しかったですね」と、俳優としても父としても感慨深かったことを明かしたが、「長年の夢だった大河の現場にいられる感動とあいまって、ちょっと涙が出てきてしまって。監督に『1人で泣きそうです』って言ったら、『今は泣いちゃダメですよ』と返されました(笑)」という、ちょっといい話風のエピソードも。

■「え?あれ親父だったんだ?」と驚くぐらいがちょうどいいそして視聴者に向けて「僕が出ていることに気づかずに、小一郎が“天空城”を攻略する姿を楽しんで見てくれていたら、それがいちばん嬉しいです。見終わったところで『えっ、あれ(仲野太賀の)親父だったんだ?』と驚くぐらいがちょうどいいかなと(笑)」と反応を期待すると同時に、「この先の展開は知りたくないので、息子にも聞いていません(笑)。この週の放送が終わったら普通の視聴者に戻って、また皆さんと一緒にドラマを楽しんでいきたいと思います」と、今後も一ファンとしてドラマを楽しんでいくことを宣言していた。

大河ドラマにちなんで息子の名前を「太賀」にしたというエピソードからわかるように、もともと大河ドラマに並々ならぬ思いを抱いていた太賀パパ。そのため放送開始当初から、息子の主演作への特別出演が期待されていたが、まさか秀長が武将として大成する、その大きな踏み台となるようなキャラクターで出演するとは・・・いろいろと型破りな『豊臣兄弟!』らしい、様々な解釈や楽しみ方を生みそうなキャスティングだった。

文/吉永美和子

<中野英雄コメント全文>

【大河ドラマ初出演について】大河ドラマは、何十年も出たくて仕方なかった番組です。そこに息子の太賀に導かれて出るなんて夢のような話なので、お声がけいただいたときは「嬉しい」の一言でした。ただ、一つだけ迷いがあって、それは作品の邪魔をしてしまうのは嫌だな、ということ。

“親子共演”を楽しんでくださる方もいらっしゃるでしょうけど、僕が出ることによって、物語に集中できなくなったり、見る方に変な先入観を与えてしまったりしないかと心配で。

太賀も、本当は僕が出るのは気が進まないのに、気を遣って言えないのかも?と勘ぐっていたのですが、思い切って話してみたら、いつもと変わらない調子で「やってよ」と言ってくれたので、その言葉に甘えて出演することにしました。

【太田垣輝延を演じるにあたって】太田垣は、小一郎が初めて大将として攻略する竹田城の城主ですから、ある程度インパクトを残さないといけないと思いました。脚本を読んで考えたのは、これまで僕がVシネでやってきたような振り切った“悪役”として演じるか、あるいは少し冷めたような、クールな芝居でいくか、どちらかだなということ。

声質や雰囲気をどうすべきか、自分の中でいろいろと考えながら撮影に臨みましたが、現場で監督さんから「低い声で、ガン!と悪そうな感じでいってください」と言ってもらえたので、それを信じてやらせていただきました。

【仲野太賀との共演の感想】小一郎と交わすセリフは一言だったのですが、親子で真剣に見つめ合って芝居をするのはどうしても最初、照れがあって。リハーサルの時はまだ照れが残っていたんですが、本番ではビンビン伝わってくるものがありました。目と目があった瞬間は、息子だなんて全く感じず、太田垣として「このクソガキ!」と思ったくらいです(笑)。

お互い一役者として向き合って、きちんと役者同士の対話として芝居ができたことが、すごく嬉しかったですね。長年の夢だった大河の現場にいられる感動とあいまって、ちょっと涙が出てきてしまって。監督に「1人で泣きそうです」って言ったら、「今は泣いちゃダメですよ」と返されました(笑)。

【視聴者の方へのメッセージ】皆さん、僕が出ていることに気づかずに、小一郎が“天空城”を攻略する姿を楽しんで見てくれていたら、それがいちばん嬉しいです。見終わったところで「えっ、あれ(仲野太賀の)親父だったんだ?」と驚くぐらいがちょうどいいかなと(笑)。

もともと僕は「豊臣兄弟!」というドラマのいちファンです。自分が出演する回の脚本だけは読みましたが、この先の展開は知りたくないので、息子にも聞いていません(笑)。この週の放送が終わったら普通の視聴者に戻って、また皆さんと一緒にドラマを楽しんでいきたいと思います。

(Lmaga.jp)

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