「毎週、地獄すぎん?」仲野太賀演じる主人公、ついに回帰不能点に…姉川で戦慄【豊臣兄弟!コラム】

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

4月19日放送の第15回「姉川大合戦」では、歴史に残る戦争の裏で、秀長がついに一線を越える出来事が。そのほかにも、合戦の有名なエピソードや、のちの有名武将の初登場にも、SNSが盛り上がった回だった。

■ 初めて人を殺めた小一郎…第15回あらすじ金ヶ崎の退却戦の疲労で、藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)が8日間眠っていた間に、織田信長(小栗旬)は浅井長政(中島歩)との戦の準備を進めていた。

藤吉郎は長政に嫁いだ市(宮﨑あおい)の安全のために、周りの城を調略して時間を稼ぎつつ、最終的に降伏させる作戦を考えるが、竹中半兵衛(菅田将暉)がすでに調略を終えていたため立ち消えに。さらに半兵衛は、長政が降伏をすることはないという予測を告げる。

織田と浅井は、北近江の姉川で激突。まだ戦で人を殺せずにいた小一郎だが、藤吉郎を襲った雑兵に思わず斬りかかる。そこから刀を振るいまくる小一郎だが、金ヶ崎の戦いで出合った浅井の重臣・遠藤直経(伊礼彼方)が、味方のふりをして信長の本陣に向かうのを見かけ、すんでのところで信長を救った。

戦は織田軍の勝利で終わるが、姉川に広がる死体の山を見て、小一郎と藤吉郎は「ここは地獄じゃ・・・」とつぶやくのだった。

■ 竹中半兵衛、仕事早すぎて「姉川の戦い」突入へ織田信長の命運を決めた、大きな分岐点の一つと言える「姉川の戦い」。信長軍として参戦していた豊臣兄弟はもちろん、徳川家康(松下洸平)も重要な役割を果たしていて、いわば「三英傑」がそろった数少ない戦でもある。

この第15回は、姉川の戦いの現場が詳しく描かれるとともに、秀長が初めて戦で人を殺めるという、回帰不能点にたどり着いた重要な回となった。

まずは、金ヶ崎の戦いの疲れと足の負傷で、8日間も眠りつづけた状態から、見事に復活した藤吉郎。身分が低い頃から、市に良くしてもらっていた兄弟は「織田の勝利よりも市の安全」優先というスタンスで動いていた。

そして、秀長が珍しく武器調達でモタモタしてて、信長に怒られてるなー? と思ったら、兄が目覚めるまで戦の準備をわざと遅らせるという、作戦の一つだったことが明かされた。

兄が動けない間もその思惑を読み、しっかり事を進めていた秀長。さすがだぜ!・・・と思ったら、戦と謀(はかりごと)が大好きな軍師・竹中半兵衛が、とっとと周囲のお城の調略済だった。

この素早い仕事ぶりに、SNSからは「半兵衛しごできがすぎる」「さす半」などの声が上がったが、時間稼ぎをすっ飛ばされてしまう形にもなったので「調略早すぎるんだよな有能半兵衛w」「調略やっぱナシで! ってそんな無能な営業います?」「お市様を説き伏せることはできないと見越した上でのことなんでしょうね」などのコメントもあった。

結局、戦闘まったなしの状態となったが、信長にとって幸いだったのは、朝倉方が当主・朝倉義景(鶴見辰吾)が動かず、一門の朝倉景健(重岡漠)を派遣するなど、やる気ゼロだったこと。

また、この景健も典型的なダメ人間だったため、SNSも「雑魚しかよこさない朝倉・・・」「何かもう秒で裏切るか死ぬかしそうな景健で芸術的」「凄い急ピッチでフラグを建築して行くな。墨俣一夜城よりも早い仕事っぷりだ」など、苦笑交じりの言葉が多かった。

■ 信長にビビる家康…SNS「狸芝居も通じない」信長に不満のある徳川家康は、指定日から5日ぐらい遅れて合流したけど、前田利家(大東駿介)が心配するほど、信長は激おこモードに。

完全にビビり上がる家康の姿に、SNSも「家康の狸な芝居も通じない、ゴゴゴと音がしそうな信長の圧が怖すぎる」「たぬきはもうおしまいです・・・」「今日の回ですでに漏らしそうな家康」「猛犬に囲まれたチワワ状態になってしまったわ」「舐めプでやってきたそれぞれの援軍を、そのままにした浅井と、恐怖でぎゅうぎゅうに締め上げた織田の差」と、同情しつつ面白がるようなコメントが。

あまりの恐怖に、家臣・石川数正(迫田孝也)を残して逃げ出したかと思われた家康だったけど、実はいったん姿を消して浅井軍に奇襲をかけるという信長の作戦に乗っただけだった。

この作戦成功に「逃げたのはフェイクだった家康、信長の指示とはいえ流石のタヌキっぷり」「結局良いとこ持って行く家康」「徳川隊の横撃をこう表現するとは」と感心が集まったが、

フォローが大変だった数正には「この石川数正絶対この後も苦労するタイプ」「こ~~りゃ離反しますわ!!」と、のちのちの展開を予感する声もあった。

そして今まで、戦で人を斬ろうとするたびにためらいを見せていた秀長だけど、兄を追い詰めた雑兵を反射的に斬ってしまった。

秀長をついに「武士」たらしめたこの出来事に、SNSも「兄のピンチに無我夢中で人を斬ったの、ものすごく小一郎らしかった」「初めて人を殺めたワケだな小一郎・・・いつまでも甘々な青年では居られないね」「小一郎、初めてのヒトコロからどんどんキル数を稼いでる」「ゾーン入った?」「そりゃあ過呼吸にもなる・・・兄を助けるとは言えどもね」と、その心境に同調するような言葉が寄せられた。

■ 14歳・藤堂高虎デビュー戦!のちに家臣へそんな重苦しいムードを変えたのが、戦国きっての巨漢&築城名人として知られ、のちに秀長の腹心の部下となる藤堂高虎(佳久創)だ。

当時は浅井氏の下っ端に過ぎず、このあと数々のやらかし伝説を作ったのち、秀長の家臣に落ち着くのは6年後。ちなみにこのときはまだ14歳(!)の初陣だったが、秀長たちを見つけて「偉い奴、見ーっけ!」とばかりにガンガン襲いかかって来るとは、とんでもないファーストコンタクトだった。

SNSも「藤堂高虎だーー!! どおりででかいと思ったら!!」「すごく強そうな藤堂高虎キター!」「藤堂高虎バトルジャンキーやん」と、今週一番の盛り上がりを見せ、

負け戦が決まって泣き崩れる姿にも「ジタバタしてた藤堂高虎が14歳って聞いて可愛いなと思ってしまった」「ちょっと新しい注目株が出てきてしまった」「藤堂高虎が木下とゆかいな仲間達に入って小六(蜂須賀正勝/高橋努)とアホの子タッグ組んだらますますやかましくなるなw」と、再会に大いに期待する声が上がった。

そして姉川の戦いは、遠藤直経(伊礼彼方)がワンチャンで信長の首を直接狙いに行くという、有名な逸話が実現。長政の首を持ってきた味方の兵を装って、狙い通り信長に近づけた直経だったけど、秀吉が一度見た直経の顔を覚えていたために阻止できた。

かつて、斎藤龍興(濱田龍臣)が変装した秀長の正体を見破れずに、襲撃に失敗したことを考えると、人の顔を覚えてるか否かは、写真などがない戦国時代では本当に必須能力だと実感した。

SNSも「うお、すごい! 遠藤直経の単騎突入を入れてくるとは!」「遠藤直経の信長に襲いかかるシーン入れてくれたスタッフに感謝感激」「単身切り込みこんなにかっこよく描かれる大河なかなか無かったのでは」「伊礼彼方の顔が良いばかりに、藤吉郎に覚えられてしまった・・・」「声が良すぎて響き渡ってて、アレは兜で顔見えなくても、一度会ってたらすぐわかる」と、興奮と同時に、一度で顔と声を覚えさせるための伊礼彼方キャスティングか? という憶測もあった。

■ 戦慄、血で染まる姉川…「まだ地獄の入り口」そうして、戦は家康の奇襲攻撃が効いた信長の勝利で終わったが、大量の死骸から流れる血で、姉川が真っ赤に染まった・・・という言い伝えの風景まで再現された。

河原一面に死体が野ざらしにされている光景は、これまで数々の戦に遭遇した豊臣兄弟にとっても、戦のむごさを改めて感じる衝撃の風景だったのだろう。特に、初めて殺戮に手を染めた秀長は大きな精神ダメージがあったと思うが、すぐ側に彼の心の痛みに寄り添う秀吉がいて、本当に良かったと思った。

SNSも「勝ったかどうか分からなくても、ここは地獄だということは分かる兄弟」「なんのためにやってるんだったっけって、この地獄のような光景をみると思う」「小一郎はあの『おっかぁ』の叫びが耳から離れないんだろうな。本当に地獄だよ」「でもこれはまだ地獄の入り口なんだよなぁ」「どんな大義があっても戦場は地獄だよ」など、今も昔も変わらない戦争の恐ろしさを噛みしめるような言葉が並んだ。

戦いには参加するけれど、人は殺さないという、あえて悪い言い方をしてしまうと、武士としては宙ぶらりんな状態にあった秀長。

しかし、一度手にかけてしまうと、堰を切ったように戦闘モードに入ってしまった。下手したらそのまま暴走しかねなかったところで、藤堂高虎という「おもしれー奴」がふいに登場して、一旦アドレナリンがリセットされたのは意外と大きな救いだっただろう。これから秀長がどのような戦い方を見せるか、そして高虎との次のコンタクトがどういうものになるかを楽しみにしたい。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。4月26日放送の第16回「覚悟の比叡山」では、藤吉郎が浅井家の忠臣・宮部継潤(ドンペイ)の調略に奔走するところと、織田信長の最大の悪行と呼ばれる「比叡山の焼き討ち」が描かれる。

文/吉永美和子

【写真】「最新相関図」で敵対関係を整理【動画】現在も地名に残る…“地獄”と化した姉川

(Lmaga.jp)

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