食べたことある? 日本では珍しい「台湾式蒸しスープ」専門店、京都の路地奥に進出
日本ではまだまだ珍しい料理「台湾式蒸しスープ」を看板にした店「ニューオリエンタル」が、2025年11月21日に京都にオープン。手がけるのは東京・西荻窪で人気の酒場「スパイス飯店」ということでも話題を呼んでいるが、台湾の蒸しスープとはどんな料理なのか? 店を取材した。
■ お馴染みの炊くスープとはひと味違う...同店で食べられるのは、蒸湯(ジェンタン)と呼ばれる「蒸しスープ」。台湾ではポピュラーだが、日本ではどんなスープか分からない人も多いはず。
特徴はスープのベースとなるダシを取る段階から、蒸して火入れをおこなうこと。同店でも寸胴鍋に水と京地鶏、豚のスペアリブを入れた後、大きな蒸籠の中に鍋ごと入れて、じっくり蒸してダシを取っていく。そしてオーダーに合わせた具材を加え、さらに蒸して仕上げる、というものだ。
通常の鍋を火にかけて炊くスープは時間が長いほどに煮詰まっていくが、蒸しスープの場合は鍋底だけでなく、全体に均一に火が入るため、旨みの出方もまろやか。あっさりなのにコクのある味わいに仕上がる。
オーナー・岡本大祐さんは台湾で初めて蒸湯に出合った際に、しみじみとしたおいしさに感動し、それ以来「蒸湯の専門店を開きたい」と思っていたという。同店では常時4種類の蒸湯がそろい、発酵パイナップル醤や発酵白菜を使った台湾ローカルな味が楽しめる。
■ 西荻窪の小さなスパイス料理店、なぜ京都に東京の人気店が関西に上陸...と聞くと、大企業やチェーン店?と思いきや、本店は西荻窪にあるわずか11席の小さな酒場。店名通りスパイスを多用したボーダレスな酒肴が楽しめる空間で、またレシピ本『Spice飯店のスパイスつまみ』も発売されるほどの人気店だ。
京都出店は、オーナー岡本さんが京都の知り合いから「古民家が空いてるんだけど、店をやらない?」と誘いを受けたことがきっかけだという。「台湾式蒸しスープを出したり、昼飲みできる店をいつかしたいと思っていて。まさか京都に出すと考えたことはなかったんですが、京都は朝から飲める店も多いし、知らない町で店を開くのもおもしろいかなと思いました」と岡本さん。
メニューは台湾式蒸しスープのほか、麺やご飯物もそろい、しっかり食事利用もできる。また、「南昌拌粉」(麻辣和えビーフン)をはじめ、腐乳や芝麻醤をブレンドしたマヨネーズをピータンにかけた「皮蛋ウフマヨ」などスパイスのきいた小皿アテもそろい、明るい時間から酒を進ませる。取材日も昼からビールやお茶を片手に料理を堪能するお客が多かった。
通常は夕方までの営業だが、岡本さんが京都にいる時に合わせて不定期で「出張スパイス飯店」のイベントも開催されている。京都で海外気分を味わえる店、まずは優しいスープをご賞味あれ。
「ニューオリエンタル」(京都市下京区若松町425-2/地下鉄五条駅から徒歩6分ほど)は、2025年11月21日オープン。営業時間は10時~17時L.O.で、定休日は火・水曜。
取材・文/天野準子 写真/Lmaga.jp編集部
(Lmaga.jp)
