賞味期限は5分!? 岡山発の人気ピッツェリアが関西初進出、メニュー2種は京都限定で

岡山発の人気ピッツェリア「400℃ PIZZA」が京都に登場。東京に続く6店舗目となる同店、一体どんな店なのか?12月23日のグランドオープンを前に、ひと足先に訪れてみた。

■ 初の関西出店...京都を選んだ理由は?2018年に岡山駅そばで創業。2021年にはグルメサイトで全国1位の評価を獲得、さらに同年にはミシュランガイドでビブグルマンの称号も与えられた「400℃ PIZZA」。屋号の「400℃」の由来はピザを焼く一般的な温度で「どこにでもあるもので、どこにもない」という思いが込められている。

休日ともなるとピッツァを求め、長い列ができる同店。関西初出店の理由も「関西にも出店してほしい」という熱烈なファンの声に応えたものだ。さらに「国内外から美食家が訪れる京都は、新たな挑戦にふさわしい土地」ということから、京都から世界に自慢のピッツァを発信する。

場所は京都御苑の西側。およそ築100年の古民家をリノベーションした店舗は、一見ではピッツェリアとは分からない表構えだ。恐る恐る暖簾をくぐり中に入ると一転、ピッツァのかぐわしい香りに身体全体が包まれる。

1階はオープンキッチンに面したカウンター席で、奥には半個室の空間も用意され、窓からは松が植わる小庭をのぞむ。一方、伝統的な緑青色の階段の先にある2階フロアには、系列店舗では初となる専属ソムリエが常駐。イタリアワインとピッツァを楽しめる大人限定の空間として、2026年2月にオープンを控える。京町家の伝統的な設えと人工的な素材を組み合わせた内装もユニークで、建築好きにも刺さる「どこにもない」空間だ。

■ 定番4種以外に京都限定メニューも店で提供されるピッツァは「賞味期限は5分」。ゆえにテイクアウトはおこなわない。「400℃ PIZZA」のピッツァの特徴はなんといっても、「ふわ・もち・じゅわ」食感だ。これはオリジナルの高加水生地によるもので、水分をたっぷりと含ませた生地をパリッと焼き上げることで、しっとり・もっちりした仕上がりになっている。

京都店では同店のシグネチャーである「★FNT★」を含む定番4種に加え、京都店限定メニューの「クージョ」と「マーレ」、これに季節限定メニュー2種の計8種を展開する。

最初にいただいたのは、名刺がわりの「マルゲリータ」。「ピッツェリアならどこにでもある定番メニューだからこそ、他店との違いを知ってもらうため最初に食べてほしい」と店主。爽やかなトマトソースとモッツァレラチーズと生地の一体感。香ばしくも水分を帯びた生地からは、粉の風味もしっかり感じられる。そして驚いたのが、これまでピッツァでは感じたことのない口溶け。ピッツァは飲み物。そんな言葉が脳裏に浮かぶ。

2枚目はオリジナルブルーチーズソースとマルカルポーネに蜂蜜をかけていただく「★FNT★」。看板ピッツァなだけあり、ひと口目からおいしい!気になるブルーチーズのクセは感じられず、塩気を含んだまろやかな旨みと蜂蜜の甘みの無限ループに引き込まれる。食事メニューではあるが、食べる場所によってクレープやパンケーキを彷彿させるのも面白い。食後のスイーツとしても楽しめる一枚だ。

続いては京都限定メニューの2枚を。京都の伝統野菜、九条ねぎと鴨のスモークをトッピングした「クージョ」はスタッフ1番人気の品だ。ニンニク味噌ソースの風味が後を引く京都らしい味わいにイタリアビールも進む。そして、もう一枚は「マーレ」。こちらはサーモンやプチプチ食感が楽しいトラウトキャビアが華やかな印象。見た目は洋だが、クリームソースに忍ばせた海苔が日本らしさを感じさせる和洋折衷な仕立てに。

限定メニューはともにピッツァというよりも、料理をいただいているような感覚だ。複数人で色んな種類を味わいたいという人はこちらをメインに見立てて、例えば、前菜の「マルゲリータ」、メインの京都限定メニュー、デザート代わりの「★FNT★」といったように、シェアしながらコース仕立てで楽しむことをお薦めしたい。

評判通りの唯一無二のピッツァ体験ができる「400℃ PIZZA」。今年の締めくくり、また新年の初グルメに目掛けて訪れたい京都の新名所だ。

「400℃ PIZZA KYOTO」(京都市上京区養安町242ー25)は12月23日にグランドオープン。営業は11時~18時30分(生地が売り切れ次第終了)。年末年始は12月30日~1月2日の間は休業。予約不可。

取材・文/吉田志帆 写真/Lmaga.jp編集部

(Lmaga.jp)

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