前代未聞!?ミズノ×サッポロが協働開発、近畿エリア限定・ノンアルコールビールが誕生「走りながら開発しました」
飲料メーカー「サッポロビール」(代表:時松浩)とスポーツメーカー「ミズノ」(本社:大阪市住之江区)の協働でノンアルコール飲料「サッポロ SUPER STAR」が誕生。発売に先駆け、記者発表会が大阪市内で12月17日におこなわれ、スポーツシーンにおけるノンアルビールという新ジャンルの飲み物が発表された。
■ ミズノとサッポロ、新たなノンアルコール市場へ挑戦
この数年、売り上げを伸ばし成長し続けているノンアルコール市場。「サッポロビール」執行役員マーケティング本部長・坂下総一氏によると「ノンアルコール市場は継続的に伸長しており、中長期的に続くと考えています。しかしお客様のニーズとしては『普段飲むものとは違うものがほしい』といった、単なるお酒代替品以外を求める兆しがあります」と市場を分析した。
そこで新たなノンアルコール市場を開拓するべく、健康に欠かせない「運動」に着目。坂下氏は「健康であり続けたいというニーズに対して適正飲料への貢献を目指してきました。しかし適正飲料だけで健康寿命の延伸は難しい。そこで運動を支えてきたミズノさんに声をかけて、運動後のノンアルコール飲料開発に着手することになりました」とコメント。
「ミズノ」取締役 常務執行役員の中田匠氏は「大人が運動を続けるのは難しく、運動をやりたくなるツールが必要だと感じていました。2022年より『南信州ビール』と協働開発し、スポーツ後のノンアルコールビール『プハー』を発売しています。ニーズを感じていたのですが、今後どう伸ばしていけるか考えていたときに、声をかけていただき協働することになりました」と、2社で新しい文化を作ることへの喜びを話した。
■ 前代未聞!?運動しながら新商品を考案
今回発表された「サッポロ SUPER STAR」は「運動後に飲むご褒美」として罪悪感がなく、またよりおいしく感じることを目標にして開発がおこなわれた。実際に缶にも「スポーツノンアル」と記載されている。
開発についてサッポロビールの坂下氏は、「ミズノの社員のみなさんや、ミズノ会員の方が運動したあとにインタビューをしたほか、開発者自身もミズノイノベーションセンターの陸上トラックで実際に走りながら開発しました」と、前代未聞の開発方法をおこなったという。
同商品は、スポーツ後にもさっぱり爽やかに飲めて、罪悪感がないこと。実際に出来上がった同商品は麦芽よりもホップの爽やかさを強調したほか、クエン酸や運動後に失われやすい電解質も配合されているのが特徴。まさに運動後にぴったりの内容で、運動をやり切ったあとに飲んでみたいと思わせてくれる。
同商品の発売について、サッポロビールの坂下氏は「楽しく運動を続けるためになればうれさい。この商品を通して新たな体験を実感してください」と話す。また、ミズノの中田氏は「お披露目できて感慨深い。色々なスポーツシーンで広めたいです。ひとりでも多くの方に味わってもらえたらうれしい」と喜びの言葉を述べた。
「サッポロ SUPER STAR」は2026年2月25日に発売される。販売エリアは近畿地区のスーパーやコンビニ、スポーツ施設を予定している。価格は187円前後。
取材・文・写真/野村真帆
(Lmaga.jp)
