宝塚歌劇×梅田のホテル絶景レストランとコラボレーション…ファン歴20年担当が太鼓判、渾身のメニューとは?
「宝塚歌劇団」(宝塚市) と、大阪・梅田の「ホテル阪急インターナショナル」(大阪市北区)の各レストランが初のコラボレーションを実施。担当者の愛と情熱の詰まった期間限定メニューが、12月1日より同ホテル8つのレストランで登場する。そのコラボレーションメニューをいち早く調査すべく、編集部は茶屋町へ走った。
このコラボレーションは、大阪梅田・茶屋町エリアで開催されるのクリスマスイベント『TAKARAZUKA FANtastic Christmas in UMEDA』の一環。12月の同イベント開催に先立ち、「アプローズタワー」には、11月7日から特別仕様のクリスマスツリー「111thアニバーサリーツリー」も登場している。
宝塚歌劇のスターのディナーショーなども手掛け、宝塚歌劇とのゆかりが深い5つ星ホテル「ホテル阪急インターナショナル」。館内8つのレストランでスタンバイしているコラボレーションメニューのうち、特別コース「メモワール ド モン・パリ Memoire de Mont Paris」を手掛けるスペシャリティレストラン「マルメゾン」を取材した。
◆ 国産牛フィレ肉、キャビア、フォワグラ…豪華食材の王道フレンチで宝塚歌劇を表現お話を聞いたのは、弘瀬真也シェフとコラボレーション企画を担当した藤本夏央さん。コース仕立ての王道フレンチに、一皿一皿に、花・月・雪・星・宙の各組をイメージしたモチーフなどを散りばめて、味はもちろん、見た目も楽しいメニューが登場している。
弘瀬シェフは、今回のコラボレーションについて、「宝塚歌劇のショーの流れに沿うコース料理にしました。アミューズの『マリネサーモンのマルブレ 柑橘とともに』がプロローグ。そこからスタートして、最後のデザートは、フィナーレで銀橋に並ぶスターたちをイメージしています」と語る。
そんなメニューの組み立てに参考にしたのが、3歳から宝塚歌劇の大ファンで、ファン歴約20年の同レストランスタッフの藤本さんから聞く、宝塚の世界観やその魅力だった。
入社2年目ながら今回の重要プロジェクトの担当を任された藤本さんは、厳しい目で各メニューをチェック。「試作した料理を藤本さんにみせて、何度もやり直しました。藤本さんのあふれ出る宝塚愛がすごくて、簡単にはオッケーがでないんです。組のイメージはこうだから、もっとこうしてほしい、とか。たくさん要望が出ました」
夜空をイメージしたという、前菜「~月と星と宙のソワレ~」には、キャビアと真鯛のタルタル ズッキーニのセルクルタルト仕立ての周りに、月の形のパスティスのジュレ、宙をイメージした惑星の形の葡萄のコンポート、星をイメージした金粉が飾られている。また、魚料理「~花と雪のデュエット~」には、ノルマンディー風の舌平目に、花に見立てたプティトマト、雪に見立てた泡のソースが。
藤本さんは「このプティトマト、実は『ベルサイユのばら』のシャンシャンのデザインを意識していて、赤いバラの飾り切りのまわりに白い花をあしらってもらいました」と話し、言われないと気が付かない、なかなかマニアックなこだわりが詰まっていた。
◆ メイン料理は「黒燕尾」を意識した王道フランス料理、デザートは銀橋!?弘瀬シェフは「コラボレーションにあたっては、色や形など、見た目だけではなく、味も重要。創作フレンチではなく『マルメゾン』らしい王道のフランス料理というところは変えず、宝塚ファンの方に喜んでいただける要素を組み合わせました」と話し、メインの肉料理は、宝塚歌劇のショーの定番「黒燕尾」で踊る男役をイメージした「黒燕尾 noble noir」というタイトルで、同レストランでの人気定番メニューの国産牛フィレ肉のポアレとフォアグラのソテー。
さらに、系列の「宝塚ホテル」での勤務経験もある、同ホテルのパティシエによる「アシェットデセール」にも注目。トップスターを中心としたスターが銀橋に並ぶショーのフィナーレをイメージしている。
白く輝くフロマージュのムースには、トップスターの証・大羽根をイメージしたホワイトチョコレートが。白い羽根を一本一本チョコレートで作る作業を想定していたが、なんと今回のために、専用の機械を導入する気合の入りようだ。その周りには、各組をイメージしたカラフルな焼き菓子がスタンバイしていて、個性豊かなスターたちが並ぶ様子を一皿で表現した。「食事のあとは、宝塚に思いを馳せながら、ゆったりティータイムをすごしてもらえたら」と話す。
◆ 担当者の溢れるパッションにシェフも刺激され…「宝塚が観たい!」こうして試作を重ね、熱心な宝塚ファンである藤本さんと接する中で、弘瀬シェフの心にも変化が。「今まで観たことなかったんですが、藤本さんの愛が本当にすごくて、どんどんあふれ出てくる感じで…いろんな話を聞いているうちに、宝塚歌劇を観てみたい、と思うようになりました」とのこと。藤本さんの宝塚愛とパッションが、メニュー開発だけでなく、新たなファンの獲得に一役買うかもしれない。
さらに、家族も宝塚ファンだという藤本さん自身も、「この1年のご褒美として、お休みの日にこのコースを予約しています。今から本当に楽しみなんです」と言い、今回のコラボレーションメニューの、宝塚らしさ、そして美味しさにも太鼓判を押す。
スペシャリティレストラン「マルメゾン」の「メモワール ド モン・パリ Memoire de Mont Paris」は、トップスター5名の自筆メッセージ&サイン入り卓上メニューカバー付きで、16000円(税・サ込)。2025年12月1日~ 23日まで。ランチは、11時30分~15時30分(L.O.14時30分、土日祝のみ15時30分)、ディナーは、17時30分~22時(L.O.21時、土日祝15時30分から)
その他、同ホテルの「春蘭門」「ちゃやまち」「翁鮨」「ナイト&デイ」「パルテール」「ケレス」「アンダンテ」でもそれぞれコラボレーションメニューが登場する。メニューの詳細や、販売期間などは公式サイトで確認を。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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