万博で過ごす夏の夜、1万人が野外で音楽に酔いしれる…ポーランド館ショパンウィーク開催中

「大阪・関西万博」での夏の夜ならではの過ごし方。野外で海風にふかれながらポーランド出身の音楽家、フレデリク・ショパンの音楽を楽しむ大規模イベント『Tender Strings 繊細な弦』が、EXPOアリーナ「Matsuri」にて、8月29日に開催された。

ちょうど陽が落ちる19時からスタートしたこのコンサートには、多くの来場者が詰めかけた。「フレデリク・ショパンウィーク」の一環として、このイベントを主催したのは、毎日開催の「ショパンサロンコンサート」が大人気の「ポーランド・パビリオン」。その担当者によると、この日の観客数は5000人程度を予想していたようだが、ふたを開けると、実際には約1万1000人と、多くの人が来場したそう。

「ピアノの詩人」とも言われ、繊細なメロディのピアノ曲で知られるショパン。『子犬のワルツ』『ノクターン(夜想曲)』などは、ショパンの作品だと認識していなくても、誰もが耳にしたことがあるだろう。今回のイベントも、あと少しでほぼ満員というほどの集客力に、ショパンのポーランド国内での人気はさることながら、日本でも非常に人気が高いことを改めて印象付けた。

◆ ショパンの作品に歌詞をつける大胆なアレンジ…花火とピアノ演奏の共演もステージには、ポーランドから、ワルシャワ出身の人気シンガー・ソングライターのナタリア・ククルスカと、「ポーランド国立フィルハーモニー管弦楽団」、そしてゲストアーティスト含め、総勢約100名のアーティストが登場。

ショパンの名曲の数々を、弦楽器、管楽器を含めたオーケストラが、ドラマチックで、大胆な編曲で演奏。さらには、世界初となるショパン作品を、ナタリアの歌唱で「歌詞」付で次々に演奏するという、ユニークでチャレンジングなプロジェクトを披露した。

途中、日本語訳歌詞のQRコードがビジョンに映しだされ、演奏中にも演者の背景に、歌詞が映し出されていた。ポーランド語だけではなく、日本語でしっかりと、今回の「新解釈」の意味を伝えたい、という思いが伝わる演出だった。また途中、ピアノ演奏と「EXPOミニ花火」の共演という、ビッグサプライズもあり、詰めかけた大勢の観客たちを大いに楽しませた。

夏の夜の野外コンサートというと、のんびり芝生でお酒を飲みながら…というスタイルかと思いきや、観客の多くは、総勢100名のアーティストが奏でる迫力ある音に、真剣に演奏に聴き入っていた様子。曲と曲と合間にナタリアが、「ありがとう!大好き~!」と日本語を織り交ぜ観客に手を振ると、会場からは拍手と歓声が沸き起こった。

最後にアンコールとして、本編でも披露された、『優しい弦』が再び演奏され、観客たちは、スタンディングオベーションで、約1時間30分の素晴らしいステージに大きな拍手を送り続けていた。

長年ショパンの音楽に親しんできたという来場者のひとりは、「映画音楽のような、壮大な世界観でしたね。ショパンを歌で表現すると、こうなるんだ!と、驚きましたが、新たな解釈を楽しめました」と話していた。

「ポーランド・パビリオン」では、9月3日まで「フレデリク・ショパンウィーク」を開催中。7日間にわたり、ソロ、デュオ、トリオによる30分間の特別なコンサート・リサイタルを毎日開催。さらにショパンに関する特別な展示が用意され、ショパンによる「自筆楽譜」の原本展示は、ポーランド国外ではめったに見ることができないものだという。

また、それ以降も、『Jazz from Poland in Japan 2025』として、9月に大阪の街中でもさまざまな企画が開催される。「Blue Yard」「SPACE14」「Umeda Club Quattro」の3か所で、日本に招聘されたポーランドのミュージシャンのパフォーマンスが楽しめる。詳細は公式サイトで確認を。

取材・文・写真/Lmaga.jp編集部 

(Lmaga.jp)

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