進む「日本酒離れ」を受け…奈良の酒蔵・梅乃宿酒造、新感覚日本酒を発売
奈良の酒蔵「梅乃宿酒造」(奈良県葛城市)が新商品「果本酒 茘枝(ライチ)」「果本酒 麝香葡萄(マスカット)」の2種を発売。それを記念し、大阪市内で発表会がおこなわれた。
■「日本酒離れ」を背景に新商品が誕生1893年創業で、創業200年越えも珍しくない日本酒業界のなかでは比較的新顔にあたるという「梅乃宿酒造」。「新しいことにチャレンジ」をモットーに、全国でも先駆けて日本酒仕込みの梅酒を手掛け、SNSで若者人気を呼んだ「大人の果肉の沼」シリーズや日本酒仕込みのラッシーなど、枠にとらわれない商品を生み出してきた。
今回発売される「果本酒」は、「度数が高い」「匂いが苦手」などの理由で近年日本酒離れが進んでいることを受け、新たな日本酒の価値を作り出すべく誕生した。
■ 発表会ではシュウマイとペアリングもそれに伴い7月17日に開催された発表会では、同酒蔵の5代目蔵元・吉田佳代さんによるセミナーと試飲会がおこなわれた。吉田さんは「幅広い食事に合うよう開発しました。フルーティーさのなかに日本酒の米の旨味を感じる味わいとなっていて、大切な日のパーティーから日々の食事までさまざまな場面に合う1本として作っています」と果本酒の特徴をアピールした。
発表会の中盤からは、これまで1万個以上のシュウマイを食べてきたシュウマイジャーナリスト・シュウマイ潤さんが登壇。2種の果本酒と合うようセレクトした関東にある4店舗のシュウマイについて解説し、吉田さん自らペアリングを実践する時間も。
「新感覚SAKE」をうたっている果本酒。普段日本酒はあまり嗜まない筆者だが、実際に試飲してみるとアルコール度数が8~9%と比較的低く、日本酒の香りに加えて果物の甘味もあるため大変飲みやすく感じた。また、甘さはありつつ飲み口がすっきりとしているためシュウマイとも相性が良く、まさに「新感覚」な味わいだった。
梅乃宿酒造の新商品「果本酒 茘枝(ライチ)」「果本酒 麝香葡萄(マスカット)」は、7月24日より販売を開始する。
取材・文・写真/澤田智子
(Lmaga.jp)
