万博の「500円 海苔弁」継続へ、オープン価格予定もSNSで反響受け「もう3回購入した」「良心的」
『大阪・関西万博』で、片手で主食もおかずも味わえるメニューとして好評の「ワンハンドBENTO」が6月下旬、シリーズ累計7万食を突破した。シリーズのなかでもトップ人気を誇る「海苔弁」は、オープン記念の期間限定価格「500円」を継続するという。
■ 「正直、採算度外視で」…価格据え置きへの思い万博内での移動や行列でも気軽に食べ歩きができるよう、「ミライのお弁当」として開発された同メニュー。7月2日からの夏の新メニュー「チキン南蛮~梅入り~」(890円)など5種が揃い、なかでも累計販売数の約半数を占めるほど人気なのが、ワンコインで楽しめる「海苔弁」だ。
SNSでは「なんでも高めな万博内では良心的価格!」「500円という破格もやばい」「もう3回購入したかな。大屋根の下ベンチでいつも頂いてます」など、コスパ・タイパのよさに喜ぶ声が見られ、クチコミでの広がりや想定外のリピーターの多さで、昼過ぎには完売する日もあるほど連日人気という。
同シリーズは『おにぎらず』ブームの仕掛け人で料理研究家の小河知恵子さんが監修し、食物繊維やビタミンが豊富という十六穀米を使用。「満足感」にこだわり、「海苔弁」は500円ながらも、ドンと上に乗った白身フライ、海苔&おかか醤油ご飯にサンドされたちくわ磯辺と玉子焼きを、一度に頬張れるボリューム感が魅力だ。
「ほっかほっか亭総本部」経営企画本部の稲田雅俊氏は、「店舗での手作りのため数量限定となり、『今日はまだありますか?』と聞いてくれるお客さまが増えました。正直、オープン記念価格のままだと採算度外視ではあるのですが、万博出展で我々が伝えたい「おいしい」の価値を広げるためにも、納得していただける価格設定で」と、閉幕まで価格は据え置き予定という。
開幕当初のメイン販売は「ワンハンドBENTO」4種だったが、一度に色々購入したいという来客の要望に応え、5月からはセットメニューやドリンク販売も開始。セットでは各メニューに唐揚2個とハッシュポテトが付き(「海苔弁セット」は1100円)、現状では約3割の客がセット買いをするそう。今後は季節に合わせたメニューも検討中とのこと。
「ワンハンドBENTO」シリーズは、『大阪・関西万博』内の「大阪ヘルスケアパビリオン」1階・ミライの食と文化ゾーン、「ほっかほっか亭 MADE by HURXLE」にて10月13日まで販売。営業時間は10時~21時。
取材・文・写真/塩屋薫
(Lmaga.jp)
