べろべろの神様も…百貨店の売り場で宴会!? 阪神梅田の高知イベントで「おきゃく」体験
漫画家・やなせたかしさんがモデルの朝ドラで、再び注目を集める高知県。そんな高知県のディープな魅力を発信する催事『高知フードトリップ ~乾杯! 土佐の宴会開宴~』が、「阪神梅田本店」(大阪市北区)にて6月18日からスタートした。
3回目となる高知イベントで、今年の注目は高知の宴会文化「おきゃく」を楽しめるコンテンツだ。老若男女問わず、誰もがまるで家族のように食事と飲み物をともにするのが通例で、毎年春には「高知県高知市中央商店街」といった街のど真ん中で「おきゃく」が開催されるなど、県民たちが大切にしている郷土文化のひとつだ。
「おきゃく」気分が体験できるのは、立ち飲みバーや郷土料理の野菜を使った山料理「田舎寿司」など、土佐の食とお酒が楽しめる飲食ブース。気軽にフラッと立ち寄れる「缶詰バー」では、「黒潮町缶詰製作所」による23種類の缶詰と、3名の土佐酒アドバイザーおすすめの利き酒セットなどが、立ち飲みスタイルで楽しむことができる。
各ブースに設けられたイートインスペースのほかにも、会場中央には「べろべろの神様」の前に立ち飲み用のテーブルが設けられているので、気になる料理やお酒を購入し、そこで出会った人や店のスタッフたちと会話を楽しみながら、おきゃく体験ができる。
同イベントのオープニングセレモニーに出席した、グルメ雑誌『dancyu』の元編集長で土佐のおきゃく大使・植野広生さんは、「土佐のおきゃくはただみんなで集まって飲むだけでない。お酒が飲めない人も、子どもなど色々な方が参加する、全員参加型の素晴らしい文化。日本にはこういったみんなでお酒を楽しむ場を共有する場がなくなってきているが、高知県には日常におきゃく文化が残っている。日本中の人、世界中の人に知ってもらうことで、宴の楽しさを知ってもらいたい」と、おきゃく文化の魅力を熱弁した。
そのほかにも、「久礼大正町市場」による「土佐久礼かつおの藁焼きタタキ丼」や県内全19蔵の日本酒試飲販売もおこなわれている。また、6月21日にはおきゃく文化のデモンストレーションイベントが1日3回開催予定。
『高知フードトリップ ~乾杯! 土佐の宴会開宴~』の期間は6月18日~23日まで。場所は「阪神梅田本店」1階の「食彩テラス」。営業時間は10時~20時。
取材・文・写真/野村真帆
(Lmaga.jp)
