藤山直美、前川清の好きなところは?「やっぱり唯一無二のスター」

大阪の劇場「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)の開館65周年記念公演として、演歌歌手の前川清と、俳優の藤山直美がタッグを組んだ舞台『前川清 藤山直美』が上演される。6月の公演に先立ち「新歌舞伎座」で、前川と藤山、そして共演の田畑智子、山田まりや、米原幸佑、岸本加世子の会見がおこなわれた。

■ 「直美さんが全部目配せして…」(前川)

第1部は、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の脚本家・藤本有紀が原作の芝居『だいこん役者』を上演。旅の一座を率いる夫婦が、訪れた土地で一騒動を起こすドタバタ喜劇で、前川と藤山は夫婦役を演じる。第2部の「前川清オンステージ」では、前川が『長崎は今日も雨だった』『そして、神戸』など、世代を超えて愛される名曲の数々を歌い上げる。

『だいこん役者』は2016年初演だが、藤山以外のキャストが一新されたのにあわせて、大きく改訂。前川は「私が長い台詞がダメということをおわかりいただけて、ほとんどの台詞が1行程度で終わっています。もうちょっとあってもよかったのに」と笑わせつつ「芝居の部分は、直美さんが全部目配せして、引っ張ってくださる。お客さまの雰囲気によって、明るく楽しい舞台になるんじゃないかと思っています」と期待を語った。

■ 「楽しくおだやかにお芝居を」(藤山)

これまで前川と、しばしば舞台で共演してきた藤山は、前川の好きなところを聞かれて「存在」と一言で表現。「やっぱり唯一無二のスターであり、細胞のなかにそういうものが組み込まれているのが、財産やと思うんです。その存在が成立したら、あとは全部成立するので、私はそのツヤ消しにならないようにしたいです」と、謙虚に抱負を述べた。

第2部の前川のショーは、藤山の提案で「若さ」をテーマにした内容に。特に、2023年に逝去した音楽家・坂本龍一が作曲したソロデビュー曲『雪列車』では、特別な仕掛けを考えているそう。

「あまり知られていませんが、これは坂本さんが(レコーディングで)丸一日かけてドラムを叩いた曲。生(の舞台で)はほかの人が叩いていますけど、今回は坂本さんのドラムを残すような形で歌うことを考えています」と明かすと、藤山もキャストを代表して「いろんなことが大変ななか、1万円以上の入場料を出して観に来てくださるお客さまに喜んで帰っていただけるよう、楽しくおだやかにお芝居をしていきたいと思います」と決意を語った。

公演期間は6月1日~25日。チケットは昼の部(11時開演)は特別席1万4500円、1階席1万3500円ほか。夜の部(16時開演)は特別席1万3000円、1階席1万2000円ほか(現在発売中)。

取材・文・写真/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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