桜開花をジャッジする「標本木」、大阪城にある2代目ソメイヨシノは70歳で現役

少しずつ春の訪れを感じ、お花見シーズンも目前に迫ってきた。毎年この時期に何気なく耳にしている「桜の開花宣言」だが、そもそも誰がどのように決めているかご存じだろうか。

全国各地には、標準的なものを選んで気象庁が定めた「標本木」がある。この木に5輪以上の開花が確認されると、そのエリアの開花宣言が発表されるのだ。

桜が「市の花」でもある大阪では、約3000本の桜を擁する関西屈指の花見スポット「大阪城公園」(大阪市中央区)の西の丸庭園に、大阪管区気象台が選定した「植物季節観測用標本そめいよしの」があり、同公園のスタッフと連携しながら、気象庁の職員が観測して判断する。

1969年に定められ、現在2代目となる西の丸庭園の標本木は、「大阪の桜」の標本木の場にふさわしい、天守閣を望めるベストスポットに位置。園芸品種の「ソメイヨシノ」は、健全で居られるのが40年といわれるが、この木は樹齢70年ほど。痛みも出ているが、計画的な土壌改良を重ね、今も現役でつとめている。また、有事の場合に備えた「副標本」、さらに次期標本木の候補として、隣に新しい木が植えられている。

「管理者として誇らしいことではあるが、やはりプレッシャーはあります」と、同園植栽担当の菅野さん。近年では、サクラやモモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し木の中を食べてしまう特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の問題もあり、園内約3000本に日々気を配っているという。

開花時期は毎年早まっており、前年は3月19日とかなり早かった。現在、大阪城公園としては22日あたりを予想しているそうだ。また、2024年は初めての試みとして、気象庁より「桜の開花宣言」が発表された日の日没から深夜0時まで、大阪城天守閣が桜色にライトアップ。大阪のランドマークが春の訪れをお知らせする。

西の丸庭園では3月22日~4月7日の期間中、夜桜のライトアップ『観桜ナイター 2024』を開催。朝9時~夜9時(最終入園・夜8時30分)、入園料は高校生以上350円。

(Lmaga.jp)

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