「福岡うどん」が続々と大阪進出、堺筋本町の「峰のうどん」は勢力図激変を予感させる味

2023年11月、北九州発祥のうどんチェーン店「資さんうどん」が、関西地区に初出店し話題に。「2024年にかけて九州うどんブームが来る」と、うどん好きの間ではすでに期待高まるなか、すでに関西にオープンしていた福岡うどんの「峰のうどん」を訪ねてみた。

■ 福岡の製麺所から直送、茹で時間は40分!「峰のうどん」の母体は、大阪・千日前と天神橋筋六丁目で牛たんと野菜巻き串の「おくを」を展開する「株式会社おくお」。店主・奥尾峰英さんはその代表だ。北九州市小倉出身で、「大阪の人たちにもこのおいしさを知って欲しかった」と、やわやわ麺のごぼう天入り「博多うどん」と、肉うどん文化の北九州「小倉うどん」をミックスさせた「福岡うどん」の店を9月30日にオープンさせた。

まずは「博多ごぼう天うどん」(900円)。ごぼう天は、皮付きスライスのかき揚げにすることで独自の風味と食感に仕上げている。北海道産昆布と5種の節のダシは、関西人にもしっくり馴染む味わいだ。

麺は福岡の製麺所から直送し、なんと40分かけて茹で上げる。通常かけうどんは、茹でた麺を一度冷水で締め、温め直すのだが、こちらの場合、水で締めずに釜揚げのままいただくスタイルだ。

表面はフワッフワ、なかはもっちりとした独自の食感で、どんどんダシを吸って旨みを増していくのが特色。鉢のなかのダシが少なくなるので、温かいうどんには追いダシ用の小さなヤカンが添えられる。

また、ゴロゴロと存在感ある牛肉を入れた「和牛肉ごぼう天うどん」(1400円)は、和牛バラ肉を圧力鍋で甘辛く炊くため、口に入れればほろりとほどけながらとろけてくれる。別添えで薬味のおろし生姜も用意されているので、たっぷり入れて心身ともに温まるシアワセに浸れるわけだ。

2023年の関西のうどん業界では、圧力釜で茹でたムニムニ食感の店やしなやかさが注目されていたが、2024年は「福岡うどん」がシーンを席巻する予感。とにかく目が離せない存在なのだ。

場所は堺筋本町と、うどん激戦区。「朝うどん」でも好評を得ている「Udon Kyutaro」や「きりん家」と、讃岐うどん系の人気両店としのぎを削る様相となっており、「峰のうどん」も朝7時から朝うどんを販売している。「峰のうどん」の営業時間は朝7時~10時、昼11時~夕方4時(日祝休み)。

取材・文・写真/曽束政昭

(Lmaga.jp)

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