大阪・関西万博のパビリオン工事、予価から約3億引き上げ入札成立「着実に工事を」

2025年『大阪・関西万博』のテーマ館である8つのパビリオンの建設工事において、そのすべての入札が成立したことが8月9日に公表。同日おこなわれた大阪府の定例会見で、吉村洋文知事は「すばらしいテーマ館を作っていただきたい」と期待した。

同パビリオンは、8人のプロデューサーによるテーマ事業「シグネチャープロジェクト」における8つのパビリオンで、会場の中心に位置する「静けさの森」から海側に向かう道をはさんで両側に4館ずつ連なって建設される予定。

最後の落札となったのは、放送作家・小山薫堂氏がプロデュースする食がテーマの「いのちつむぐ」パビリオンで、入札開始当初の予定価格は9億8000万円だったが、2回入札が不成立となっていた。

その後、「2025年日本国際博覧会協会(以下:同協会)」が構造を簡素化したり、予定価格を引き上げるなど対応。結果、同協会は「大成建設」と「隈研吾建築都市設計事務所」が12億6300万円で落札したことを発表した。

入札が完了したことについて吉村知事は、「建築資材や人件費などが高騰しているためコストカットしながら、今回落札になった。着実に工事が進められ、建設とすばらしい中身を表現するテーマ館を作っていただきたい」と話している。

同協会の発表によると現状で、トイレの建設工事・撤去工事の入札が複数不成立に。また、海外パビリオン(Aタイプ)でも各方面から「中小建設事業者や設備事業者の確保が課題」と指摘されているため、会見では工事に協力できる中小建設事業者と設備事業者を募集していることも呼びかけられた。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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