申し込み殺到、矢沢永吉「145回目の日本武道館」公演を生中継
現在23カ所31公演を巡る全国ツアー『I’m back!! ~ROCKは止まらない~』を開催中のロックミュージシャン・矢沢永吉。そのツアーのセミファイナルとなる12月19日の「日本武道館」(東京都千代田区)公演の模様が、WOWOWにて独占生中継される。
ロックンロールバンド・キャロルを経て、1975年にソロアーティストとしてキャリアをスタートさせた矢沢永吉。1978年にCMソング『時間よ止まれ』が大ヒットを記録し、同年の長者番付の歌手部門でロックシンガーとして初の1位を獲得。自叙伝『成りあがり』は100万部を超えるベストセラーとなるなど、社会現象を巻き起こした。
それまで歌謡曲やフォークが中心だった日本の大衆音楽シーンに、ロックという革命をもたらした矢沢。グルーヴ感溢れるロックンロールから、大人の切ない世界観を重厚に歌い上げるバラードまで、多彩な楽曲を歌いこなすボーカリストとしての度量の広さとジャンルを超越したスケール感、スターとしての色気は、エルビス・プレスリーやフレディ・マーキュリーに勝るとも劣らない。
また「ライブといえば矢沢永吉」と言われるように、ミュージシャンがツアーをおこなうのが当たり前ではなかった時代から、全国で精力的なライブ活動を展開してきた矢沢。ステージ終盤、楽曲に合わせて観客がタオルを宙に投げる恒例儀式「タオル投げ」のカタルシスと一体感は、ほかでは体験できない、日本が誇るエンタテインメントだ。
今回のツアーはコロナ禍により、1年10カ月という未だかつてない空白を経て開催されたが、チケット先行発売は待ちわびたファンにより、これまでの3倍もの申し込みが殺到したという。
チケット争奪戦に敗れたファンはもちろん、Yazawa伝説を耳にしながら実際には体験できていなかった人も、72歳の今なお誰よりも熱い音楽への愛と衝動を持ち、走り続ける彼の「ロック=生き様」をリアルタイムで目撃して。
145回目の「日本武道館」公演となるライブの放送は、12月19日・夕方5時から。WOWOWオンデマンドでも配信され、放送終了後より1カ月間アーカイブ配信あり。
文/井口啓子
(Lmaga.jp)