店主はねこ? 大阪・梅田でクスッと笑える「文具ねこ」の木彫展
木彫りのねこたちが異世界へ誘う・・・。そんな愛らしい作品と世界観が台湾などアジア圏でも人気の彫刻家による『花房さくら木彫展』が、11月25日から「阪神梅田本店」(大阪市北区)で開催。開店直後から、写真撮影などを楽しむ客らの姿が見られた。
今回のテーマ「文房具屋はじめました」にちなみ、入口では大きな茶トラねこの店主がお出迎え。店主が連れてきたというさまざまなねこたちが、文具に変身したり、戯れる作品約30点が展示販売される。
「作品をただ展示するのが苦手なので、画廊を文房具屋さんのような空間にしたくて。お客さんにもふらっと買い物に来た感覚で楽しんでもらえれば」と花房さん。
これまでも、アイドルの握手会風にねことハイタッチできる作品など、展示スタイルは参加型を心がけ、コロナ禍の6月には、木彫りのねこの観客との「ライブハウスごっこ」がSNSで話題に。
兵庫県の淡路島在住で、「身近だけどミステリアスな面も魅力」という、ねこのみをモチーフにした木彫りで小さな異世界を作り出す花房さん。「今回の作品は、文具と一緒に机の上に置けたり、より日常に寄り添える実用的な面も意識しました。日々仕事などで疲れている方がくすっと笑えるような癒やしになってもらえたらうれしいですね」と話す。
2019年に同百貨店で開催された個展は作品が完売するほど好評で、今回は一部の作品が抽選販売され(申し込みは29日まで)、29日・14時からは作品解説のインスタライブが初開催される。
会場では文房具店風に、直筆の絵やシールも販売され、期間は12月1日まで。場所は7階「阪神美術画廊」、時間は10時~20時(最終日は17時まで)、入場無料。
取材・文・写真/塩屋薫
(Lmaga.jp)
