づぼらや看板撤去に、通天閣社長「一時代が終わった感じ…」
1920年創業で、9月15日に閉店する大阪の老舗ふぐ料理店「づぼらや」(大阪市浪速区)。大阪を代表する観光スポット・新世界の名物として親しまれてきた立体看板のふぐちょうちんが3日未明に撤去された。
巨大看板が取り外された店舗の入口には、「長らくご愛顧いただきありがとうございました 皆様お元気で ほな!さいなら」のメッセージが書かれた垂れ幕がかけられている。
「新世界本店」近くにある「通天閣」の高井隆光社長は、「一時代が終わった感じですね・・・。新世界のフォトスポットとして、ふぐちょうちんと通天閣を入れて写真を撮る人が多かっただけに、二大看板の同士がいなくなって心細い。本当に残念です」と寂しそうに話す。
コロナ禍で観光客が激減した通天閣界隈は、今回の看板撤去を受け、ますます閑散とした風景になってしまった印象とのことで、「なくなる事で、存在の大きさを改めて実感しました。時代の変化に合わせて街のにぎわいを戻し、また通天閣にもお客さんが来てくれるように、エリア全体で盛り上げていかなくては」と高井さん。
SNSでは、「いかにも大阪らしい風景も過去のものに・・・」「寂しい、あの通りからの通天閣とフグ看板はTHE大阪!って感じで好きだったな」「昭和消えるなあ」と、風景の変化を惜しむ声が続出している。
取材・文/塩屋薫 撮影/バンリ
(Lmaga.jp)