大阪のコロナ第2波、K値の中野教授「収束か増加かこの数日が鍵」

コロナ感染拡大の状況を共有する大阪独自の基準「大阪モデル」により7月12日、「警戒」を呼びかける黄色信号が灯った大阪府。その指標のひとつ「K値」を発案した大阪大学核物理研究センターの中野貴志教授に14日、今後の感染状況予測を訊ねた。

第2波の到来も予想されるなか、「今日、明日の感染者が右肩上がりに増加すればピークは約2週間後に、上がらなかったらすでに収束に向かっている」と中野教授。

「シナリオは『すでにピークが過ぎているパターン』か、『これからピークが来るパターン』の2通り。現段階では6:4ぐらいで収束に向かっているような気もするが、月曜日は感染者数が減る傾向がある。確実になるのは今日、明日の状況。ここ数日が鍵になり、増加に向かうなら身を守る行動をする必要がある」と警鐘を鳴らした。

なお、14日の大阪府の新規陽性者数は18人(前日比14人減)。減少しているが、しばらく様子を見る必要があるようだ。

また、府内のコロナ感染者の内訳は10代~30代が7割。なかでも夜の街に滞在歴がある20代を中心とした感染が増加している状況に対して、大阪府健康医療部の担当者に訊ねると、「若い人に感染対策を徹底してもらえるよう、大学などに対しても感染防止策の周知をおこなっています」と説明。

さらに夜の街で飲食する人に対しては、「感染防止宣言ステッカー」貼付店や「大阪コロナ追跡システム」導入店の利用を促しているというが、今後については、「夜の街に対する新たな対策についても協議を重ねている段階です」と話している。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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