コロナ療養施設を公表、吉村知事「社会にとって必要な施設」

大阪府は4月14日、新型コロナウイルス感染症の無症状・軽症者をホテルなどで療養させる宿泊療養を「スーパーホテル大阪天然温泉」(大阪市西区)でスタート。当初非公開だったホテル名を公開したことについて吉村洋文知事は13日、「社会にとって必要であることを知ってもらいたい」と語った。

府では宿泊療養施設の運用を開始するため、クルーズ船・ダイヤモンドプリンセスでの経験を持つ自衛隊に協力を要請。4月9日から急ピッチで準備を進め、14日から陽性者の受け入れを開始することになった。

当初、施設名は非公開としていたが一転して公開。周辺住民への説明などはおこなわないとしている。

この理由について、「非公表でやると、どこでやっているの? とか、ネットでここじゃないの? という話になってくる。説明会についてもひとりの反対で運用できないということはあってはならない。世界中で感染があり、医療崩壊を防ぐためにも『これは社会にとって必要な施設なんだ』ということを正面から訴えていきたい」と力説した吉村知事。

懸念されているホテルへの風評被害や差別的な扱いなどについては、「人権を無視した風評被害や差別のようなものはあってはならない。府民のみなさんにはやめてもらいたい、と僕からもお願いしたい」と語った。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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