休校の子どもに少人数の野外プログラム、神戸市の施策に

新型コロナウイルスの影響で、3月3日から学校園の休校を開始した神戸市。休校中、子どもが安全に過ごせる居場所の確保が課題となるなか、同市は「家庭での見守り支援」「神戸の資源を活用した居場所づくり」「学校園・学童保育等での受け入れ」の3種類の施策を打ち出した。

なかでも「家庭での見守り支援」では、保護者の休暇や在宅勤務を認めるように市内企業に促したほか、インターネットの学習支援ツール「みんなの学習クラブ」を活用。すでに市内の全児童・生徒にIDを配布済みという。

また以前から、独自の取り組みとして図書館で電子書籍の貸し出しをおこなっている神戸市。今回の施策のひとつとして、子ども向けの書籍を追加するなどして、その利用拡大を図るようだ。

そしてユニークな取り組みが、「神戸の資源を活用した居場所づくり」。「神戸市立森林植物園」(神戸市北区)などの市立公園では感染防止対策を取ったうえで、クイズラリーなど少人数の子ども向けプログラムが実施される。

ほかにも、民間団体がおこなう子ども向け野外活動を支援。参加者10人以下で体が触れ合わない2時間以上の野外活動には、最大1万円を助成するという。

3月5日の定例会見で久元喜造神戸市長は、「ウイルスにかからないことを最優先すべきだが、長期間、家に閉じこもることのストレスも考えられる。神戸は自然に恵まれた街。人が密集した屋内より、屋外は感染リスクが比較的低いと思われる。最終的には保護者の判断だが、閉じこもる以外の選択肢も提示したい」と話した。

取材・文・写真/合楽仁美

(Lmaga.jp)

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