ちゃんと惜しみたい、2月29日で閉店する関西の文化発信地

関西の文化を支えてきた場所が、2月29日で閉店・閉館することに。新型コロナウイルスの影響で、その印象が薄くなり、外出を控えているかもしれないが、改めてその存在を心に留めておいてほしいのが、「ジュンク堂書店 京都店」(京都市下京区)と「布施ラインシネマ」(東大阪市)だ。

阪急・京都河原町駅と烏丸駅の間という、京都の中心に位置し、1988年に創業した「ジュンク堂書店 京都店」(京都市下京区)。買い物の合間にふらりと立ち寄る人もいれば、豊富にそろう専門書目当てにわざわざ足を運ぶ人も多い書店だったが、1月13日に閉店を発表していた。

「『なくなるのは残念』『ありがとう』というお言葉をたくさんいただいています。専門書にこだわってきた書店だからこそ、最後まで当店ならではの1冊を伝えて行きたい」と同店の大寺さんは語ってくれた。これまで数々の本を応援してきた思いは、数々の作家さんから届いた感謝の色紙(店内に掲示)からも感じられることができる。

最後までおすすめの本を提案すべく、最初で最後という『ジュンク堂 京都店スタッフ みんなのおすすめ本フェア』を1階で開催。1冊ずつ手書きのコメントで推薦している。

そして、「布施ラインシネマ」は、1997年に現在の名となったが、その歴史をたどっていくと1933年に映画事業を「岡島興業」がはじめたのがきっかけだ。

7スクリーンで1145席ある同館だったが、同館の掛谷さん「フィルムからデジタルになって便利になりましたが、設備投資がだいぶかかる。個人の劇場ではなかなか厳しい」と、2019年9月に閉館を発表。

1月からおこなってきた『ラストショー 87年間87本のさよなら上映』は29日をもって終了し、最終日は『ドラえもん のびたの宝島』(500円)や、『恋する惑星』『日々是好日』『ラ・ラ・ランド』(各1000円均一)などが上映される。

(Lmaga.jp)

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