ミニチュアで世界をつなぐ? 京都で朝ごはん展

各国のメニューを再現した『世界の朝ごはん ミニチュア展』が、2月から京都のギャラリー「bgm gallery and shop」(京都市下京区)で開催中。思わぬ経緯から実現したという。

ミニチュア朝ごはんを作るのは、京都の出版社で編集を経験し、ライターとして活躍している京都在住の萩永麻由加さん。展示されているのは、彼女が運営する小さな観光案内所「BONCHI Kyoto」に訪れた人々によるアンケートと、写真を元に再現した15カ国20都市の小さな朝ごはんだ。

スコットランドでは「ハギス(羊の内臓を羊の胃袋に詰めた伝統料理)」、ロシアでは「シルニキ(パンケーキの1種)」、オーストラリアではパンに発酵食品「ベジマイト」を塗ったトーストなど、それぞれの参加者が朝ごはんに込める想いやこだわりが、アンケートに記されている。

今回の企画は、「食品サンプルは海外の観光客に人気があり、自分が食べたものを記念に持ち帰れたらおもしろいのでは?」という発想から、街案内のツアーで、昼はうどん屋、最後はその食べたうどんをミニチュアで作る旅プランを始めたことがきっかけ。

最初は、「Airbnb」で予約が入っていたが、今はSNSで広まり、2年間で約700人が参加したそう。「(英字で)ミニチュア、京都で、検索されてる方もおり、ミニチュア目当てに観光する場所を探すというのも新しい発見でした」と話す。

教えるために技術も上達し、彼女が作った作品を見た海外の友人たちから、ミニチュアの個展をすべきという声を受けて、今回の展示につながったそう。その際に、かつての参加者たちにアンケートを募ったところ、みんな快く承諾してくれ、自分たちの朝ごはんを丁寧に紹介してくれたそうだ。

「みなさんが朝ごはんを愛しているのが伝わってきて、見に来てくださる方も朝ごはんに興味ある方ばかりでうれしいですね。ご縁をきっかけに、こんな企画ができるなんて最初は思ってもいませんでした」と、萩永さんは語る。

ちなみに今はライター業よりも、ほぼミニチュア職人状態だそうだが、「検索やガイドブックにはない情報を参加者の方々にお伝えできるのも、編集・ライターとして京都のいろんなところへ取材に行き、知識を蓄えてきたからこそ」と笑って話してくれた。

展示は3月1日まで、金~月曜のみ。展示時間は13時~19時で入場無料。場所は雑貨店や、アニメーション専門ギャラリーなどが営業する元お茶屋の「五条モール」内の1階奧。

(Lmaga.jp)

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