人気シリーズ第3弾決定、水谷豊「久しぶりに黄色い声を聞いた」

直木賞作家・海老沢泰久原作の短編小説を、水谷豊主演でドラマ化した時代劇シリーズ第3弾『無用庵隠居修行3』の取材会が「松竹京都撮影所」(京都市右京区)でおこなわれ、水谷豊、岸部一徳、檀れいが出席した。

水谷が演じるのは、出世争いに嫌気がさして隠居暮らしを始めた、かつての直参旗本の大番士・日向半兵衛。2017年から演じているとあって、水谷も「僕は京都に着いたら、半兵衛になります」と、すっかりキャラクターが自分のなかに定着している様子。

同ドラマで毎回見どころとなるのが、壇演じるヒロイン・奈津とのやりとり。劇中では半兵衛は、奈津から猛アプローチを受けているが、実際、現場で再会した壇の最初の一声が、「『半兵衛さまー!』だったんです。久しぶりに黄色い声を聞きましたね。普段は茶色とかくすんだ色なので」と取材陣を笑わせた水谷。

ただ、半兵衛自身は浮いた話とは距離を置いて生活をしようとしているため、「壇さんが(役として)半兵衛に近寄ってくると、僕自身としては中途半端な気分になるんです(笑)。でも、まるで誰も寄ってこないと、それはそれで寂しいですからね」と複雑な心境を明かした。

シリーズ3作目ということで、今後は映画化などさらなる展開への期待も膨らむが、水谷も「おもしろいとおっしゃってくれる方が多いので、もう少し先へという思いはありますね」と意欲を見せた。ドラマ『無用庵隠居修行3』はBS朝日にて9月13日に放送される。

取材・文/田辺ユウキ

(Lmaga.jp)

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