大阪初の世界遺産へ、堺・百舌鳥で万歳三唱

5月14日、イコモスから「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」が世界文化遺産勧告されたことを受けて、堺市堺区の「大仙(だいせん)公園」で記者会見がおこなわれた。

今回は堺市の百舌鳥エリア、藤井寺と羽曳野エリアの古市にある49基の古墳が対象で、堺市には世界3大墳墓といわれる「仁徳天皇陵古墳(大山古墳)」があり、周辺にも大小の古墳が点在。5月上旬に勧告が予定されていたため、関係者が日々待ち焦がれていたなかでの発表となった。

堺市のキャラクター・ハニワ課長は「土器だけにドキドキして待っていました。これから魅力をよりアピールしていきたいと思います」と意気込む。写真撮影では、古代衣裳に身を包んだ女性たちが「もず~、ふるいち~、世界文化遺産おめでとう~」とうれしさを隠しきれずに歌い出し、関係者一同が万歳三唱で勧告を喜んだ。

NPO法人「堺観光ボランティア協会」で、10年間ガイドを務める女性は、「マラソンをきっかけに、堺市の魅力をもっと知りたいという思いからはじめました。大阪市の方にも『もっと遠いイメージだったけれど、意外と近かった』と言ってもらえるので、遠方だけでなく近隣の方にもぜひ訪れてほしい」と期待を語った。

また、お土産ショップ「もず庵」の女性は、「ここは静かな住宅街。何気に見えるものが古墳だったり、当たり前の光景となっています。ゆったりと過ごし、歴史を感じ、堺の魅力を知る場所になれば」と話す。店で一番多い質問は「仁徳天皇陵古墳」の全景が見える場所で、「全景や周濠は見えませんが、おすすめは堺東駅前にある堺市役所の展望ロビーです」と薦めてくれた。

世界遺産登録の可否は6月30日~7月10日開催の『第43回ユネスコ世界遺産委員会』で審議される。

(Lmaga.jp)

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