ライト設計、芦屋の名建築「ヨドコウ迎賓館」、お披露目再開に遠方からも

近代建築の巨匠のひとりフランク・ロイド・ライトが設計した『ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)』(兵庫県芦屋市)の一般公開が2月16日より再開。建築好きの来訪者で賑わいを見せている。

外壁が洗浄されて美しくよみがえった同住宅は、灘の酒造家の別邸として完成した1924年当時と変わらない貴重な遺構。オープン初日は開館を待ち望んでいた人々が、ライトらしい室内装飾にカメラを向けて見学を楽しんだ。新潟から訪れたという女性は「たまたま大阪で会社の研修があったので延泊して来ました。近代建築が好きなのでテンションが上がってしまって・・・。見落とさないように、撮って撮って見てを繰り返しています」と声を弾ませた。

2年3カ月の保存工事を解説したパネル展も、5月6日まで開催中(3/1~4/7は休止)。重要文化財の建物に振動が伝わらないよう、古い防水層を手作業ではがすなどの丁寧な仕事ぶりのほか、今回の工事で発見された「竣工当時のレンガ擁壁」が写真をまじえて紹介され、見学者が熱心に見入っていた。

館長の岩井忠之さんは「建物はもちろんですが、バルコニーから北は六甲山、南は芦屋市街から大阪港まで見えますから景色も楽しんでもらいたい。2年ぶりに雛人形も展示しますのでぜひ見に来ていただければ」と話す。今後は一般公開以外に、文化教室など建物の活用も進めていく予定とのこと。同住宅ゆかりの豪華な雛人形展は3月1日から4月7日まで。入場料は大人500円。

取材・文・写真/太田浩子

(Lmaga.jp)

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