大勢の鬼が吉野山を行列、奈良の寺社から集結

日本屈指の桜名所・吉野山(奈良県吉野郡)で『鬼フェス in 吉野山』が11日まで開催。その目玉として9日、奈良県内寺社の鬼が勢ぞろいする『鬼の夜会 in 吉野山』が開催された。

県内6つの寺社から節分会、追儺会(ついなえ)などに登場する鬼たちが集結。吉野山の中千本エリアにある東南院から金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂まで、修験者が吹くほら貝の音と共に、行列して道中で鬼踊りなどの所作を披露した。

ご夫婦で訪れた花岡さん(奈良県大和高田市在住・女性)は、「なかなか普段行きたくても、見に行けなかった鬼さんたちが揃っていてうれしかった。来年は更に多くの鬼さんが集まるかもしれないとのお話が出ていたので、本当に楽しみ」と笑顔で語った。

会場のひとつ「金峯山寺」は、修験道の開祖である役小角(えんのおづぬ)が開いた修験道の総本山。約1300年前、役行者が奈良の生駒山中で鬼の夫婦を改心させた、という言い伝えがあることから、2018年より同『鬼フェス』が開催されている。

金峯山寺・五條良知(ごじょう りょうち)管長は、「役行者にこらしめられた仏法護法の鬼の夫婦(前鬼と後鬼)が、以来、役行者に付き従って多くの人々を助けてきたことから、吉野では節分で『鬼も内』と言う。鬼を集めてここで改心していただくというものなので、みなさんの心の鬼をこらしめて」と話した。

取材・文・写真/いずみゆか

(Lmaga.jp)

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