奈良県立美術館で、13年ぶり世界有数の「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」

世界で最も有名な絵本原画展のひとつ『ブラティスラヴァ世界絵本原画展(略称BIB)』が、13年ぶりに「奈良県立美術館」(奈良県奈良市)で、10月6日からおこなわれます。

同展はスロヴァキア共和国の首都ブラティスラヴァで2年ごとに開催されています。創設されたのは共産主義体制下だった1967年。まだチェコスロヴァキアだった時代で、翌年には「プラハの春」と呼ばれる社会変革運動が起こりました。1989年のビロード革命で民主化を成し遂げ、1993年にチェコとスロヴァキアが分離した後は、「スロヴァキア文化省」と「スロヴァキア国際児童芸術館(BIBIANA)」の主催でおこなわれています。

また、同展は世界で出版された絵本の原画を審査対象としており、芸術性の高い作品、実験的でユニークな作品が集まることで知られています。日本人作家の受賞も数多く、昨年に行われた『BIB2017』では、荒井真紀の「たんぽぽ」が金のりんご賞を、ミロコマチコの「けもののにおいがしてきたぞ」が金牌を受賞しました。

本展は、「BIB2017 受賞作家」、「BIB2017 日本代表作家-絵本づくりとそのひみつ」、「いま気になる絵本の国-中国、イラン、イスラエル、韓国」の3部で構成されており、世界各国のすぐれた絵本原画を楽しめます。絵本ファンはこの機会を見逃してはいけません。期間は12月2日まで、料金は一般800円。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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