内なる愛を秘めた真風涼帆の華麗なるレオナルド・ダ・ヴィンチ

創設20周年の宝塚歌劇団宙組が、10月5日より日本物レビュー『白鷺の城』と、レオナルド・ダ・ヴィンチを主人公にしたミュージカル『異人たちのルネサンス』を上演する。

『-本朝妖綺譚-「白鷺の城」』は、1000年にわたって転生を繰り返しながら、争い、惹かれ合う陰陽師・安部泰成と妖狐・玉藻前の宿縁が描かれる。宝塚の日本物レビューといえば、四季折々の美しさ、日本各地の祭りや伝説などを、バラエティ豊かに織り込んだものが多いが、今作は1つの題材をベースに魅せる構成のよう。日本物の旗手・大野拓史の演出で、妖しくも雅な世界が展開するだろう。

『異人たちのルネサンス』は、絵画への追究から人体や自然の法則まで知識を広げた「万能の天才」、レオナルド・ダ・ヴィンチの若き日々をつづったミュージカル。2001年には、同時代に生きたダ・ヴィンチのライバル、ミケランジェロを主人公にした『ミケランジェロ』(花組・愛華みれ主演)という作品も上演され、芸術家としての情熱、ルネサンス期の華やかな衣装やセットなどが印象的だった。

宙組はトップスター・真風涼帆をはじめ長身の男役が揃い、少女漫画を舞台化した『天(そら)は赤い河のほとり』のように、コスチュームプレイが抜群に似合うので期待が膨らむ。

また今作は、「ダ・ヴィンチの創作の源が、ある女性への愛であった」と仮定したオリジナル作品(作・演出 田渕大輔)。時の統治者、ロレンツォ・デ・メディチ(芹香斗亜)と、ロレンツォの愛人でダ・ヴィンチとは幼なじみのカテリーナ(トップ娘役・星風まどか)と、主人公3人の関係が気になるところだ。星風の扮装からは、ダ・ヴィンチの最高傑作といわれる「モナ・リザ」が浮かぶが・・・。

芸術の秋、真風演じる麗しいダ・ヴィンチを通し、遠いルネサンスに思いを馳せて。公演は「宝塚大劇場」(兵庫県宝塚市)にて、10月5日から11月5日まで。チケットは9月1日に発売。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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