「るろうに剣心」演じる早霧せいな「宝塚メイクより男っぽい」

2017年7月に宝塚歌劇団を退団した元雪組トップスターの早霧せいなが、宝塚時代の代表作・浪漫活劇『るろうに剣心』に再挑戦。緋村剣心役を演じる主演の早霧が18日、大阪市内で取材会をおこなった。

シリーズ累計発行部数6000万部を超える和月伸宏の漫画を、演出家・小池修一郎が2016年に雪組で初舞台化。早霧は俊敏な立ち回りや、深い役作りで剣心を息づかせ大ヒットした。

「やはり原作から抜け出てきたようなものを目指していたので、宝塚歌劇を観たことがない原作ファンの方にも認めていただけて良かったなと思いました」と、充実の表情で振り返る。

退団後に同じ男性キャラクターを演じるのは異例。今作の出演には大いに悩んだが、「小池先生の『るろうに剣心』が再び舞台化されるなら、ほかの人がやるのは観たくない、自分がやりたいなと思って決心しました」と明るい口調で打ち明ける。

一度ギアチェンジすると、真っすぐ前を向き明るく進むのが早霧流。自身の扮装ビジュアルを見ながら、「自分でもびっくりしたのですが、宝塚メイクよりリアルに、男っぽくなっちゃったなと(笑)。それがいいのか悪いのかわからないですが、そのあたりも自分で楽しみながら演じたい。宝塚のときより余裕をもって過ごせている今、視野も広がり剣心としてパワーアップできるのでは」と話す。

幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた過去を背負いつつ、明治では流浪人となって平和な世を願う剣心。「自分の心と裏腹に人を斬っていたことを悔やみ、真剣を逆刃刀に持ち替え明るく生きているところがポイント。優しく懐が深く、受け身のキャラクターなのに、戦うと強い。そんな人は見たことがないし格好いいですよね!」と心から剣心を愛する早霧が、再び舞台で躍動する。

10月の東京公演を皮切りに、大阪公演は11月15日~24日まで、「大阪松竹座」(大阪市中央区)にて。「大阪松竹座は和ものがぴったりの劇場。花道を走ってみたいし、必要以上に見得をきりたくなりそう」と、終始笑顔が絶えなかった。出演はほかに上白石萌歌、松岡充など。チケットは1等席13000円ほか、発売中。

取材・文・写真/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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