松本白鸚、三代襲名披露興行の「奇跡はみんなで起こすもの」

京都の冬の風物詩『吉例顔見世興行』が、11月1日より「京都四條南座」(通称:南座/京都市東山区)で開幕。今年1月、東京・歌舞伎座で始まった二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の三代襲名披露興行がこの地で終幕を迎える。

南座発祥400年、南座新開場記念、そして高麗屋三代襲名披露と慶事が重なった今年。高麗屋で37年ぶりの三代襲名披露興行となり、名古屋、博多、大阪とめぐった。

「襲名披露を南座で締めくくることができるのも、みなさまの愛情、お心の極みです。奇跡は手をこまねいて待っているのではなく、みんなで起こすものだと確信しました」と振り返った白鸚。「これまで大道具さんをはじめ、裏方さんのおひとりに至るまで一生懸命、みんなで支えてくださいました。その奇跡の終幕が南座での襲名披露となります」と感慨深い表情を浮かべた。

1991年の南座新装開場の折、染五郎として初お目見えだった幸四郎。今回再び、幸四郎として初お目見えとなり、「深い縁を感じる」としみじみ。また、京都に抱くイメージはパンクだと言葉を重ね、「伝統を大事にしつつ、それを守るだけでなく、歴史を作り上げ、新しいものに対して信念を持っているロックな場所。新開場の南座の最初の1ページを務めさせていただきたい」と気合を入れた。

『吉例顔見世興行』では、昼の部(午前10時半)に「毛抜」「連獅子」「封印切」「鈴ケ森」を、夜の部(午後4時半)に「寿曽我対面」「口上」「勧進帳」「雁のたより」を上演。「連獅子」は幸四郎、染五郎親子初、「勧進帳」は三代で初の上演となる。期間は25日まで、チケットは一等席25000円ほか、10月15日に発売。

取材・文・写真/岩本和子

(Lmaga.jp)

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