不滅の男・遠藤賢司、大阪で弾き語りライブ

『カレーライス』『不滅の男』などで知られるシンガーソングライターの「エンケン」こと遠藤賢司が、10月19日に「梅田クラブクアトロ」(大阪市北区)で弾き語りライブをおこなう。

ボブ・ディランに触発されて音楽を始め、1960年代後半のフォークシーンで頭角を現し、1969年に西岡たかし、加藤和彦、早川義夫らが参加した『ほんとだよ/猫が眠ってる』でレコードデビュー。1970年には、はっぴいえんどの細野晴臣、鈴木茂、松本隆らをバックに従えて1stアルバム『niyago』を発表した。

続く2ndアルバム『満足できるかな』などで、日本のフォーク/ロック史に名を刻む存在として確固たる評価を確立するも、『東京ワッショイ』(1979年)ではパンクな資質を開花させ、『宇宙防衛軍』(1980年)ではSF、テクノ、パンク、演歌、ハードロック、クラシック、ムード歌謡にまで至る貪欲な音楽性を披露。1987年にはマーシャルアンプを背にひとりでエレキの轟音ライブを開始し、1988年には遠藤賢司バンドを率いて、パンク/ガレージロックなアプローチを見せるなど、常に新しい音楽的挑戦を続けてきた。

1990年代以降も精力的なライブ活動を展開しながら、コンスタントに音源を発表。曽我部恵一(サニーデイサービス)、くるり、みうらじゅん、浦沢直樹、宮藤官九郎など、次世代のミュージシャンやクリエイターからも絶大なリスペクトを集め、その唯一無二の魅力は定期的な再評価によって常に若い世代へと受け継がれている。

昨年、がんのため闘病中であることを公表したが、今年1月にめでたく70歳を迎え、6月には「渋谷クアトロ」で久々のソロライブを開催。やっぱり不滅の男!とファンを狂喜させた彼。大阪でのライブは実に2年ぶり。闘病を発表してからは初の遠征ライブとなるだけに、これは是が非でも見逃せない。

今回は『カレーライス』『夜汽車のブルース』『夢よ叫べ』など、 アコースティックギターでの弾き語りやピアノ曲に加え、エレキによる新曲『GOD SAVE THE BAKATIN』も披露される予定で、稀少な全椅子席の着席スタイルでのライブとなる。ジャンルも理屈も超えて、聴く者の心を揺さぶる壮大かつエモーショナルなエンケンの「純音楽宇宙」に、じっくりと腰を据えて向き合いたい。

文/井口啓子

(Lmaga.jp)

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