北乃きい&吉沢亮、ドラマ銀魂で姉弟役「周波数がおなじなんですよね、2人」

現在公開中の映画『銀魂』のキャスト・スタッフが集結したdTVのオリジナルドラマが、7月15日から配信中。ドラマは映画とは別の物語で、柳楽優弥や吉沢亮、中村勘九郎演じる真選組の男たちの絆や切ない恋模様を描いた、銀魂屈指の泣けるエピソード「ミツバ篇」。同作で姉弟を演じた北乃きい、吉沢亮に、作品を振り返ってもらった。

写真/木村正史

「映画本編以上に本編って言っても過言ではないです(笑)」(吉沢亮)

──宇宙からやってきた天人(あまんと)が台頭するパラレルワールドの江戸が舞台の『銀魂』ですが、映画で吉沢さんは江戸の治安を守る真選組・ドS隊長の沖田総悟を演じています。今回のドラマでは、その真選組がメインとなる「ミツバ篇」が選ばれたわけですが、このことに関してはどう思いましたか?

吉沢「すごくうれしかったです。真選組の過去など、ドラマでは深いところまで掘り下げていただいて。しかも原作のファンも多い人気のお話をやらせていただけるのがありがたかったです。映画本編以上に本編って言っても過言ではないです(笑)」

──ドラマは映画と同じキャスト、スタッフで実写化されていて、全3話ながら見応え充分ですよね。そのなかで北乃さんは、沖田総悟が慕う姉・ミツバ役として、ドラマで初参加しています。

北乃「出演が発表されたとき、普段私の仕事の話をしない地元の子たちから連絡があったりして、銀魂ってすごいんだなって改めて思いました(笑)。だからプレッシャーはありました。撮り終わって何もできない状況なのに、ずっとどうしよう!?ってドキドキしてます(笑)」

──ドラマでは、結婚を機に江戸を訪れたミツバをめぐる陰謀に坂田銀時(小栗)と真選組の面々が挑んでいくさまが描かれています。銀魂ならではの「笑い」と「感動」のめまぐるしい展開があって、幅広い演技が求められたかと思いますが、特に喫茶店のシーンは原作のままというか。ミツバが目を見開いて咳き込むシーン、最高でした!

北乃「ほんとですか?! ありがとうございます! 私、今までああいうコメディっぽいシーンの経験があまりないので、思いっきりやりました。もうファンがいなくなってもいいや!って覚悟で(笑)」

──福田(雄一)監督から演技の指示はあったんですか?

北乃「なかったです。結構自由で、みんなやりたいようにやるって感じでした。自分で作ってきたものを提供して、監督がそれを見て笑うか笑わないかで、どうだったかわかるっていう(笑)」

──うわ、判断基準が笑うか笑わないかなんですね(笑)。実際監督の反応はどうだったんですか?

北乃「あのときの記憶がなくて! (吉沢に)どうだったんですか?」

吉沢「いや~相当笑ってたと思いますよ!」

北乃「笑ってました?(笑) ちょっと遠いところに監督がいたので反応は見れてないんですけど、その場にいたスタッフさんに『監督が、きいちゃんコメディできるねって言ってたよ』というのを聞いて。なので良かったです(笑)」

──ミツバを演じるにあたって、役作りで意識したことはありますか?

北乃「アニメを観させていただいてなるべく寄せていけるように、ちょっと声は高めに、テンポも4テンポくらい遅らせてお芝居してみたりしました。体が弱い女性なんですけど、出演が決まってから『きいちゃん元気なイメージだったからミツバ役っていうのに驚いた』って、すっごい言われるんですよ!(笑)。イメージがつくのは少し邪魔になるのかなと思いました」

吉沢「確かにそうですね」

北乃「だから、『元気なイメージなのに病弱なミツバやるんだ』って言われて悔しかったですね。そっか~イメージ先行しちゃうのか~って思いました。それに、ドラマを観た人に『声とか仕草とかぴったりだった!』って言われても、私たちの職業は出来て当たり前ですからね。それに驚かれることも、また悔しいんですよね(笑)」

吉沢「ふふふ(笑)」

北乃「もっとスパルタに見てほしいなって。うれしいんですけど、うれしい反面、まだまだだな~14年間なにやってたんだろうって思うときもありましたね。・・・急にどうしちゃったんだろ(笑)」

「男性が泣くシーン見て、初めて自分もウルってきたんです。吉沢さんが初めて」(北乃きい)

──そういう意味では漫画の実写化って難しいですね。ファンがいるからオリジナルを出し過ぎてもダメだし・・・

吉沢「そうですよね。銀魂は原作に寄せて作ってますし」

──一方で吉沢さん演じる沖田は、ドS、毒舌で少し達観しているような映画本編とは全然違った雰囲気ですよね。姉のミツバに対してすごく弟っぽく甘える部分や脆い部分が垣間見えます。

吉沢「本編では、ここではこういう表情で、こういうテンションでしゃべるという型を決めて演じてたんですけど、ミツバ篇では芝居の流れでちゃんと心情で演じることができましたね」

──真選組の鬼の副長・土方十四郎役の柳楽さんとの激しい殺陣のシーンなど、男らしいアクションも多いですね。

吉沢「柳楽さんとは2~3回合わせたんですけど、ほんと結構なスピードで長い殺陣だったので、距離感とか呼吸を合わせるのが難しくて、大変でした。でもやっぱり楽しいですね、ああいう体を動かすシーンは。殺陣をやってみたいってずっと前から思ってたので、すごくうれしかったです。本編のアクションはスタイリッシュでかっこいい感じなんですけど、こっちはすごい泥臭いというか、男らしくバッサバッサ切っていくので、その辺の違いも見どころだなと思います」

──作品のなかでもすごく重要なシーンですよね。普段感情を表にあまり出さない総悟が感情むき出しになって、姉のために土方と衝突する。

北乃「ほんとかっこいいですよね。私、男性が泣くシーン見て、初めて自分もウルってきたんです。吉沢さんが初めて」

吉沢「え、うれしい!」

北乃「あのシーン、ほんとによかった。すごいなって思って。総ちゃん(総悟)が感情むき出しにしてくるシーンって、ミツバと一緒のときはなかったので、こういう感情がぶつかるお芝居を一緒にしたかったなって思いました」

吉沢「すごくうれしい。感情がぶつかるお芝居、楽しいですよね」

──今回姉弟役ですが、お2人は実際兄弟はいらっしゃるんですか?

吉沢「お姉ちゃんはいないですけど、男4人兄弟の2番目です」

北乃「へえ! すごいね」

吉沢「ミツバみたいなお姉ちゃん、欲しかったですね~」

北乃「私は、弟と妹がいるんですけど、弟は吉沢さんと年齢が一歳しか変わらないので、弟に対する感情とかはすごくわかりました」

──ということで、お2人の姉弟の空気感のようなものは自然と?

北乃「吉沢さんとは初めて共演させていただいたんですけど、2人のシーンは初日に『はじめまして』ですぐに撮ったんです」

吉沢「ほんと北乃さんが、テンポ感とか佇まい全てが原作のミツバそのものだったので、すごいやりやすくて。全然会話することもなかったんですけど、なんか芝居してるときはすごい良い感じで」

北乃「総ちゃんもほんとにまんまで来てくださったんで、すごいお芝居しやすくて。それにたぶん周波数がおなじなんですよね、2人。だからやりやすいんだなと思いました。たとえば、喋ってない時間が気まずく感じないことってありません?」

──ありますね。間が心地よいというか。

北乃「そういう感じ! 作り上げるものというか目指してるものが一緒だとそうなるのかな? スタッフさんもたくさん原作をリサーチして衣装とか小道具も忠実に作っていただいて、とにかくすごく士気の高い現場でした」

──最後に、映画を観た人にも、まだ観ていない人にも、このドラマをどう楽しんでほしいですか?

吉沢「両方見てほしいです。映画と同じスタッフさんで撮ってるので、クオリティーがめちゃくちゃたかいんです。dTVなので何回でも観れるし」

北乃「映画とドラマ、全然違う吉沢さんが見れます!(笑)。笑いも感動もいろんな要素が詰まった作品で、絶対みなさんに満足していただけると思いますね」

(Lmaga.jp)

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