大阪が誇るヴィンテージ自転車の専門店

自転車業界で「大阪に来たなら、一度は訪れるべき」といわれる全国的な人気スポットが、大阪市・中央区にある。建築デザイナーのルイジ・ヴェラーティさんがオーナーをつとめるヴィンテージロードバイクの専門店「ビチクラシカ」だ。今年リニューアルオープンしたショップを訪れてみた。

イタリア語で「古い自転車」という意味「ビチクラシカ」は、2009年にオープン。以前は木造の古い古民家だったが、今回のリニューアルにより、鉄筋コンクリートの3階建てのビルに店を構えることとなった。ライトグリーンを基調にした店内には、70年代を中心としたヴィンテージロードバイクが所狭しと並んでいる。

どの自転車もハンドメイドの一点もので、独特の温かみがある。それらをひとつひとつ丁寧にレストア(修復・復活)し、完成車に仕上げていくのがヴェラーティさん。本業の合間を見ながらパーツをすべてばらしてクリーニング、そしてグリスアップしていくため、1台完成するのに半年以上かかるという。端から見たら気の遠くなるような細かな作業がヴェラーティさんにとっては「至福の時間」。その理由は、作業を通して部品を作った職人の仕事の丁寧さや美しさに感動できるからだとか。

ヴェラーティさんは「なかなか目にすることのできなくなったこの時代独特のデザイン、ハンドメイドにしかない雰囲気と美しさを感じ取ってほしい」と、自らレストアした完成車を眺める。全国にもふたつとないイタリアンハンドメイドのヴィンテージロードバイク専門店。その芸術的な美しさと職人的なこだわりにぜひ触れて、感じてみて。1台およそ30~40万円。

取材・文・写真/岡田由佳子

(Lmaga.jp)

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