高松商V、エース浦が全4試合投げ抜く

 「秋季高校野球・四国大会決勝、高松商6-1明徳義塾」(1日、鳴門オロナミンC球場)

 高松商が明徳義塾を下し、26年ぶり8度目の優勝を飾った。最速141キロのエース・浦大輝投手(2年)が6安打1失点の好投。苦しみながらも大会4試合を1人で投げ抜き、古豪復活を支えた右腕は、四国王者として挑む明治神宮大会(13日開幕)、そして出場がほぼ確実となっている来春センバツでの力投を誓った。

 26年ぶりの優勝がかかるマウンドで、名門のエースは堂々と腕を振り続けた。明徳義塾を相手に6安打1失点。147球の力投でチームを四国の頂点に導いた高松商・浦は「調子は良くなかった。でも焦らず低めに投げられた」と胸を張った。

 今大会4試合を1人で投げ抜いた。光ったのは走者を背負っても崩れない精神力だ。この日も四回2死一、三塁、五回2死満塁の大ピンチを切り抜け、相手に流れを渡さなかった。長尾健司監督(45)は「配球がよかった。落ち着いて投げてくれた」とエースの踏ん張りを称えた。

 179センチ、78キロのがっちりとした体から最速141キロの直球を投げ込む。悔しさを味わった今夏の県大会。背番号10ながら実質的エースとしてマウンドを任されたが、準決勝・丸亀城西戦で終盤に打ち込まれ、敗れた。「体力不足を感じた」という反省から走り込みを徹底。その成果が今大会4試合、計494球の熱投につながった。

 四国王者として13日開幕の明治神宮大会に挑む。その先には、出場がほぼ確実となった来春センバツが待っている。「全国で勝つために真っすぐのスピードを伸ばしたい。目標は150キロ」。冬の厳しい練習で、自慢の速球に磨きをかける。

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