小豆島62年ぶり決勝!統合前に快進撃

 「高校野球・秋季香川大会準決勝、小豆島4-2尽誠学園」(27日、

 小豆島が尽誠学園を下し、62年ぶりの決勝進出、そして秋は初の四国大会出場を決めた。エース左腕・長谷川大矩投手(2年)が9安打2失点の好投。同校は17年春に土庄との学校統合が決まっており、ナインはそれまでに甲子園初出場を実現したいと意気込んでいる。高松商は英明との接戦を制し、3年ぶり33度目の四国大会出場を決めた。小豆島-高松商の決勝は10月3日、レクザムスタジアムで行われる。

 小豆島の快進撃が止まらない。モットーの「守り勝つ野球」で尽誠学園を振り切り、62年ぶりの決勝進出。そして秋は初の四国切符をつかみ取った。

 左腕エース・長谷川の粘りの投球が光った。「連投で球が走らなかったから、コントロール重視で」と9安打2失点。2度同点に追いつかれたが、スライダーやチェンジアップなど鋭い変化球で打ち損じを誘って逆転を許さなかった。

 すると2-2の八回、エースの力投に打線が応えた。2死一、二塁から7番・宝来の左前適時打などで2点を勝ち越し。杉吉勇輝監督(32)も「このチームの勢いはすごい」とうなる、一丸の勝利だった。

 17人の選手(マネジャー含め部員19人)は全員が小豆島出身。長谷川と植松裕貴捕手(2年)のバッテリーは幼稚園からの幼なじみで、多くの選手が小さいころから一緒にプレーしている。離島のハンディは多いが、結束力ならどこにも負けない。

 同校は生徒数の減少などにより、17年春に島内のもう一つの高校、土庄との統合が決定している。新校名は未定だが、「小豆島」で戦えるのもあと1年半。「母校がなくなるのは寂しい。その前に甲子園に行こうと、みんなで話しています」と長谷川は力を込めた。

 決勝の相手は名門・高松商。樋本尚也主将(2年)は「どこが相手でも自分たちの守り勝つ野球をするだけ」と冷静に語った。島民の期待を背負う決勝戦、そして甲子園がかかる四国大会へ。勢いに乗る“三十四の瞳”は、まっすぐに夢舞台を見据えている。

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