岡山理大付8強 技巧派エースが復活
「高校野球・岡山大会3回戦、岡山理大付6-1岡山東商」(19日、倉敷マスカット)
今春センバツに出場した岡山理大付が6-1で岡山東商を下し、8強入りを決めた。エース右腕・西山雅貴投手(3年)が、抜群の制球力を生かして4安打1失点完投。打線も10安打を放ち、春夏連続甲子園へ前進した。
スリークオーターから淡々と投げる姿が頼もしい。岡山理大付のエース・西山が完全復活だ。4安打1失点、7奪三振で9回を投げ切った。「変化球のコントロールが良かった。ゴロで多くアウトを取れました」。危なげない8強入りに満足げな笑みが浮かんだ。
不完全燃焼に終わった今春センバツ。1回戦で木更津総合(千葉)と対戦し、西山は7安打8失点で七回途中降板した。直前に右アキレス腱(けん)を負傷。走ることさえままならない状態で聖地のマウンドに上がり、6四死球と乱れた。チームは3-8で敗れ、初戦で姿を消した。
センバツ後はリハビリに専念するため、春の県大会はベンチから外れた。ようやく5月に完治し、急ピッチで肩を仕上げてきた。甲子園では「ボール1個分のズレが通用しない」と痛感。ブルペンでも打者を立たせて投球練習を行い、特に「左打者の内角への制球力」を磨いたという。
公式戦では昨年秋の中国大会以来となる9回完投。スタミナ面の不安もぬぐい去ったエースに、早川宜広監督は「西山に尽きる。彼らしい投球をした」と目を細めた。打線も相手の好左腕・岩永を攻略し、10安打で6点を奪った。
準々決勝の相手は春の県王者・倉敷商。この日も高梁戦で11得点のコールド勝ちを収めた強力打線だが「相手を意識せず、いつも通りの自分のピッチングをしたい」と西山。本来の姿を取り戻した技巧派右腕が、春夏連続の聖地を視界にとらえた。
