常総学院、全員安打で10年ぶり8強!

 「全国高校野球・3回戦、常総学院9-1福井商」(18日、甲子園)

 3回戦4試合が行われ、ベスト8が出そろった。常総学院は9番・眼龍(がんりゅう)達矢外野手(2年)の先制本塁打を起点に、今大会2度目で通算66度目となる全員安打の猛攻で快勝。全国制覇した03年以来10年ぶりの準々決勝進出を決めた。

 背番号「15」の控え2年生が常総打線の火付け役となった。0‐0の五回。眼龍は鋭い目つきで、投手をにらんだ。1ボールからの2球目。真ん中の直球を迷いなく振り切ると、打球は左翼席最前列へ飛び込んだ。

 公式戦初アーチが決勝本塁打。2回戦の仙台育英戦でスタメンから外れていた男が大仕事だ。「力まないで振ることができました。当たりは完璧でした」。会心の打球を興奮気味に振り返った。

 打席では失投は逃さないことを心がけている眼龍。先祖は加賀藩で眼科医を営んでいたという。そこから富山に移住後に「当時の富山のお殿様から名前をつけてもらったとおじいちゃんが言っていた」と名字の由来を語る。名は体を表すというが、眼龍の視力は両目とも2・0。「視力がいい分、ボールの見極めの反応がいい」と入江道雄部長(51)。まさに選球眼で打った本塁打だ。

 2年生の伏兵の一発に上級生も発奮した。プロ注目の内田靖人捕手(3年)も、4点リードの九回に左中間席中段へダメ押し2ラン。「今までで1番か2番の当たり。完璧な当たりでした」と胸を張った。

 大会史上66度目の全員安打となる17安打で快勝。茨城県勢夏50勝を飾った。優勝した03年以来の8強入り。観戦に訪れた木内幸男前監督(82)は「日替わりヒーローが出てくるのがうちの特色」とご満悦の様子。大会も佳境を迎え、上り調子の常総学院。この勢いで10年ぶりの頂点を狙う。

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