修徳の「18番」桜井、逆転呼ぶ熱投

 「全国高校野球・1回戦、修徳8‐2大分商」(9日、甲子園)

 1回戦4試合が行われ、第3試合では、修徳の2番手で登板した2年生左腕・桜井政利投手が3回1/3無安打無失点。大分商打線を手玉に取り、逆転勝利を呼び込んだ。93、04年の8強以上を狙う今夏。チームは左腕の活躍で好スタートを切った。

 力強く左拳を握り、雄たけびを上げた。ピンチを最高の形で切り抜け無失点。こみ上げる感情を抑えきれなかった。「負けていたので、これ以上点は与えられないと思っていた。ガッツポーズは自然と出てしまった」。2番手で登板した2年生左腕・桜井が好リリーフ。初戦突破への道を切り開いた。

 1‐2で迎えた五回2死二塁から登板した。追加点を与えれば試合の主導権を握られかねない、中盤の重要な場面。臆することなく左腕を振った。「三振を取ってチームに勢いをつけたかった」。カウント2ボール2ストライクから外角へ得意のスライダー。3番宮崎を空振り三振に斬った。

 六回以降は低めをつく丁寧な投球でゴロを打たせた。八回、重盗を許した2死二、三塁では二ゴロでピンチを脱出した。

 許した走者は四死球のみ。3回1/3無安打無失点。創部60年を迎えた節目に夏1勝。さらに東京都勢夏通算160勝目に導く快投に、阿保暢彦監督(40)は「今年1年で一番いいピッチングをしてくれた」と絶賛した。

 誰よりも今大会にかける思いは強い。昨秋は背番号1を背負い先発を託されていた。しかし、不調によりエース番号をはく奪。今春は背番号15となった。さらに5月に左肩を負傷。「春の大会で思うような球が投げられなかった。ブルペンで連日150球くらい投げていたら痛めてしまった」。約1カ月間、キャッチボールすらできない日々が続いた。

 それでも聖地にかける思いが桜井を奮い立たせた。毎日、グラウンドのポール間走を50本以上こなし下半身強化に力を注いだ。「小学生のころから甲子園は夢の場所だから」。歯を食いしばり、できることを積み重ねた。ケガを克服し背番号18をゲット。登録メンバーに滑り込んだ。

 04年の8強以上を狙う今夏。「チームが勝つためならどこでも投げる」。「1」だったころよりはるかに成長した背番号「18」の力強い言葉が、頼もしい。

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