関西学院が辛勝発進…報徳戦に不安

 「高校野球・兵庫大会1回戦、関西学院4‐2吉川」(11日、高砂)

 部員164人の関西学院が、部員17人の吉川に苦戦を強いられた。初回、2死三塁から遊ゴロの間に先制を許し、2点リードの五回には1死三塁から犠打野選で1点差に。なおも2死一、二塁とされ、左腕エース・長谷篤投手(3年)を投入する事態となった。長谷が後続を断ち、その裏に6番・大垣智毅外野手(3年)の犠飛で1点を奪い、辛くも逃げ切った。

 打線は5安打で4得点。主将の勇(いさみ)俊広内野手(3年)が右肩故障で欠場するなど本調子とは言い難い状態。広岡正信監督(59)は「五回、あと1本打たれれば負けると思った。打線も緩い球に苦戦させられた」と冷や汗をぬぐった。2回戦は報徳学園と対戦。「長谷がどれだけ抑えるか、勇がどれだけ回復するか。1割でも勝つ確率があれば、あとはぶつかるだけ」と立て直しを誓った。

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