【6月23日の展望】時計勝負で開眼/宝塚記念

【宝塚記念】

 極悪馬場での菊花賞Vの代償が大きく、以後は低迷した◎キセキ。それでも昨秋は毎日王冠を叩かれて、天皇賞・秋とジャパンC、今年に入って大阪杯と完全復調の走りを見せた。ともに戴冠とはならなかったものの、自慢のスピードを生かす形で開眼し、存在感を示すには十分の内容だった。

 天皇賞・秋の597とJCの644は、指数的に例年なら勝ち切れるもの。特にJCの走破時計2分20秒9は、勝ち馬さえいなければ「驚異のレコード」と賞賛されていたはず。激走続きでお釣りのなかった有馬記念は想定の範囲内。逆に大阪杯は、分の悪い始動戦でも2着を死守したのは力の証明だろう。臨戦過程からも、パフォーマンスで大阪杯を下回ることはない。

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