【日経賞】

　天皇賞に向けて、昨年の皐月賞馬ディーマジェスティが始動。リオンディーズが折り合いを欠き、これを放置できないサトノダイヤモンドが早めに動いたことで想像以上に展開の利があった皐月賞だが、ＳＰ指数６１１はこの時期としては破格で、指数は皐月賞レコード。ダービーはマカヒキ、サトノダイヤモンドに後れを取って３着に負けたが、最強世代の一角として力を示した一戦だった。辛勝だったセントライト記念、同世代の菊花賞で４着、初の古馬対戦とは言えジャパンＣ１３着は想定外の大敗。成長力に少し疑問を持ってはいるが、この春までは指数通りの評価としたい。

【名古屋城Ｓ】

　前走の師走Ｓで、１・８倍の圧倒的な支持を裏切った◎クロフネビームス。準オープンに昇格してからの４戦目で初めて馬券対象から外れる敗戦となった。道中は脚をためて直線勝負に出るタイプだけに、流れひとつで”大敗”なんてこともありそうだが、ラスト３Ｆで３５秒を切る脚を使えるのが安定感につながっている。とにかく２走前の仲冬Ｓでマークしたスピード指数５６９が示すように、このクラスはいつ勝ち上がっても不思議のない実力馬。前走は、約３カ月ぶりの実戦で気むずかしいところが出たと解釈している。ひと叩きされて臨む今回は、オープンでの活躍も見込めるだけに、このあたりでスッキリと決めてほしい。

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