「日曜は他の競馬場は使わなくていい。全員中京に集合だ！」。高松宮記念出走の◎セイウンコウセイがＧＩを獲るチャンス。西山オーナーが、力が入るのも当然だろう。

　美浦近郊にある西山牧場。場長・本間さんも早めに中京入りする。

　「コウセイは本当に素直で扱いやすい。こっちに来てから、何も変わらない。飼い葉もしっかりと食べるし、精神面の成長が飛躍につながった」と分析。「追い切りどうだった？　そう、絶好だったの。なら、楽しみだね」。１週前に幸が騎乗して追い切った内容、そして直前ビシッと追った経緯など事細かく説明した後、「本命打つの？」には「僕の予想は当たらないですけれど、いいですか？」と冗談半分、本気半分。「いいよ（笑）。勝ったら祝勝会やろうよ」と約束をして厩舎へ向かった。先週はセイウンアワード、ニシノカブケが勝ってチーム・西山は好ムード。ＧＩ獲りへ待ったなしだ。

【日曜・中山10Ｒ・常総Ｓ】

　「こんなところでたばこ吸ってるんですか？」見つけたのは勢司和浩調教師。喫煙者には肩身の狭い時代になった。ただ、人目につかない場所、聞き耳立てるヤツもいない。今がチャンス。本音をぶつけてみよう。あのレースのジョッキーの騎乗ぶり、エージェント、クラブの現状。自分の馬しか見ていないようで、実は競馬界全体を見ているお方。納得の返答もあれば討論もあったが、今年の２歳がいいことと◎シャドウウィザードがいいことは分かった。「心房細動の前走は参考外。しっかりと立て直したし、休む前の出来にある」。ロングシャドウの引っ張る流れなら、出番があってもいい。

【日曜・中山12Ｒ・４歳上1000万下】

　◎ブレイジングサンの４走前Ｖは、もまれずに外へ出せたことが大きかった。大跳びで、馬群を避けて伸び伸びと走る形が能力をフルに発揮できる設定だ。それだけに、前走のように内々で窮屈な走りを強いられるとひと息。伸びを欠いたのはやむを得ないだろう。走破時計を見ても力をフルに発揮できなかったことが分かる。状態自体はキープしており、ばらけそうな展開のここは差し切りといく。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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