祝!女性騎手初のJRA重賞V 藤田菜七子の2019年を振り返る

女性騎手として史上初のJRA平地重賞制覇を藤田菜七子騎手。初のG1騎乗をはじめとして、目覚しい活躍を見せたデビュー4年目の2019年を振り返る(敬称略)

公開日:2019.12.9

【1月】女性騎手の通算最多勝挙げた2018年超える活躍誓った

菜七子「まだまだ勝てるし、満足してない」 JRA女性騎手最多勝記録更新も通過点

 相当なプレッシャーがのしかかっていたが、今では「その後(の記録)は自分が作っていく感じに思えるので、少しは(プレッシャーから)解放されたし、たくさんの方々に応援をしていただいているのを実感できて、すごくうれしかった」と笑顔を見せる。

菜七子「まだまだ勝てるし、満足してない」 JRA女性騎手最多勝記録更新も通過点

 デビュー年はJRA6勝、2年目は同14勝、そして昨年は同27勝。順調にステップアップする菜七子に周囲の評価も上がってきた。「まだまだ勝てるレースがあったし、満足はしていない」と18年を反省するが、「他の騎手の方々に直接アドバイスをいただいて、うまくなったと言われるのはすごくうれしかった。でも、以前と比べられてのことで、“このジョッキーはうまい”と言われるような感じになりたい」と、向上心はさらに上がっていく。

菜七子「まだまだ勝てるし、満足してない」 JRA女性騎手最多勝記録更新も通過点

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【2月】歴史の扉開いた!JRA女性騎手初のG1騎乗で5着「掲示板」確保

【フェブラリーS】菜七子歴史的5着「違う景色に見えました。泣きそうになりました」

 「フェブラリーS・G1」(17日、東京)
 歴史の扉を開いた。そう言って構わないだろう。コパノキッキングでJRA女性騎手初のG1騎乗に臨んだ藤田菜七子は5着。デビュー4年目で立った夢舞台に、菜七子は「東京競馬場もダート1600メートルも何度も乗っているのですが、きょうは違う景色に見えました」と感慨深げな表情を浮かべた。

【フェブラリーS】菜七子歴史的5着「違う景色に見えました。泣きそうになりました」

「僕も初めては6着だった」勝った武豊もエール

 「負けなくて良かった。僕自身、彼女が勝って2着というのだけは避けたかった」とV後の会見で笑いを取ったのは武豊だ。「5着は本当に立派。僕も初めてのG1(87年菊花賞=レオテンザン)は6着でしたから。彼女はこの経験を生かしてくれると思うし、今後は当たり前のように(G1に)乗れるようになっているといいですね」とエールを送った。

【フェブラリーS】菜七子歴史的5着「違う景色に見えました。泣きそうになりました」
【フェブラリーS】菜七子5着にDr.コパ氏笑顔 「菜七子でブリーダーズC」

 コパノキッキングでG1騎乗に臨んだ藤田菜七子騎手は5着。史上3人目のG1初騎乗Vはならなかったが、オーナーの“Dr.コパ”こと小林祥晃氏は「展開が向かなかったね。乗り方は満点」と笑顔で菜七子を出迎えた。

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