【武雄G3】3着続きの佐々木龍が準決で奮起 1着奪取へシャープに伸びる
「第8回大阪・関西万博協賛競輪・G3」(29日、武雄)
佐々木龍(33)=神奈川・109期・S1=といえば、父が佐々木龍也さん(57期=引退)。G1優勝こそないが、南関屈指のマーク選手として知られ、オールドファンには懐かしい名前だ。龍はもちろん父に師事。弟の真也、和紀(ともに117期)や、元ヤクルトスワローズ投手の松谷秀幸(96期)とともに、父の指導で練習に励んでいる。
佐々木龍は横浜高~早大と進学。父と同じ競輪選手の道を歩もうとしたが、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)の試験を2回も不合格。その後は豊岡弘さん(69期=引退)の紹介で、長崎県立鹿町工業高職員に。自転車競技を続けて、109期でようやく合格。卒業後、2016年7月にデビューした。
今期(今年1~6月)はS級1班に昇格。今場所は初めて初日特選にシードされて、その12Rでは山田庸平(佐賀)マークから中を伸びて3着。2次予選7Rは菊池岳仁(長野)マークから差したものの、松岡辰泰(熊本)-山口敦也(佐賀)にまくられて3着。3着続きとあって、準決こそはスカッと勝ちたいようだ。
2場所前の京王閣F1から8走連続で3連単車券に貢献。「感触は悪くないです」とまずまず動けている。準決11Rは同県の菅原大也(神奈川)に前を任す。そのスピードをもらえる佐々木が鋭く伸びて、1着をもぎ取りにかかる。