【競輪】涙の優勝!村上義ダービー制す

 優勝し、ファンの声援に応える村上義弘
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 「日本選手権競輪・G1」(23日、名古屋)

 G1最高峰の第67回日本選手権競輪は開催最終日の23日、第11Rで優勝賞金6000万円(副賞含む)をかけて決勝戦が争われ、村上義弘(39)=京都・73期・SS=が最終バックストレッチ番手まくりを決めて2011年(名古屋)、13年(立川)に続く日本選手権(ダービー)連覇となる3度目の優勝を成し遂げた。村上義はG1・5勝目。

 レースは深谷知広(愛知・96期)-成田和也(福島・88期)の即席ラインが前受け、平原康多(埼玉・87期)-武田豊樹(茨城・88期)-内藤秀久(神奈川・89期)の関東・南関勢が中団、稲垣裕之(京都・86期)-村上義-村上博幸(京都・86期)-稲川翔(大阪・90期)の近畿ラインが後ろ攻めとなった。赤板手前から稲垣が上昇し、打鐘で一気に先行態勢に入る。平原は5番手、深谷が8番手の状態で最終HSを迎える。平原が巻き返しに出るが、それに合わせて最終BSから村上義が番手まくり。平原後位から直線中バンクを伸びた武田、大外を強襲した深谷を抑えて村上義がVゴールを駆け抜けた。2着・武田、3着・深谷と現在の競輪界の“ビッグ3”ともいえる選手が表彰台を占めた。

 2車単は3-2は1760円(9番人気)。3連単3-2-1は6300円(21番人気)。ゴール後、村上義は右手を挙げて力強くガッツポーズ。弟の博幸に祝福されると感極まって涙を見せた。

 村上義は武田らとともに昨年12月に「SS11」という一般財団法人を母体とした新選手会に移籍を発表。同月27日に日本競輪選手会(佐久間重光理事長)が「SS11」のメンバーを除名処分にする方針を示し、今年1月20日に23人までに増えていた脱会メンバーが退会届を撤回した。2月14日には村上義ら6選手が謝罪会見を行ったが、選手会は、「規律を乱した」との理由で、5月1日から最長1年、最短でも6カ月の自粛休場の勧告を下した。

 今回の決勝メンバーでは村上兄弟、武田、平原、成田、稲垣の6選手が自粛休場勧告を受けている。村上義は武田らと同じく最も重い1年間の処分を受けているため、今大会以降の今年のG1および今回の優勝で本来なら出場が決まる年末の“1億円決戦”「KEIRINグランプリ2014」(12月30日・岸和田)にも出場できないことになる。

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