日本の競馬ファンは何と幸せなことか

 【“穴王子”豊島記者フランスをゆく】

 うわさには聞いていたが、実際に見てビックリだ。「情報が全然ない。みんな騎手と厩舎で買っているんじゃないかな」。以前フランスに長期滞在していた藤岡佑の言葉通り、こちらの競馬新聞は単純な出走表がズラリと並んでいるだけ。日本では調教時計やデータ、厩舎コメントを元に馬券を購入する我々にとっては、参考材料が少な過ぎる。

 とはいえ、馬券好きとしては買わずにいられないのが悲しいところ。メゾンラフィット、シャンティイ競馬場ではなんとなく騎手の名前で適当買いを敢行。残念ながら払い戻しに到達しなかったが、ペリエやビュイックなど短期免許で来日経験を持つ騎手が来るわ来るわ。今や仏トップジョッキーの競演を当たり前のように日本で見られるのは、相当幸せなことかもしれない。

 ちなみに場内モニターに表示されるオッズは単勝のみ。同じ馬番に2つの配当が並んでいるが左側は朝の時点、右側が現在のオッズ。隣の記者は左側のオッズだと信じて払戻額が少なく、落胆していた。(デイリースポーツ・豊島俊介)

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